第五十七夜【前編】

恋愛弱者に朗報。理想の彼女探しが体感できる
秋葉原発の新サービス!

【担当記者:ナカソネ】

 最近、六本木で大好物のブロンド美女に声をかけても、冷たくあしらわれることが増えたナカソネです。やはり、巷を騒がした市橋事件の影響なんですかね。すっかり居心地が悪くなった六本木にいると、「もう、ブロンド美女は卒業しようかな」……なんて、理想の女性像すらわからなくなるほど混乱してしまいます。そんなある日、「理想の彼女に出会える店がアキバにある」との情報を聞きつけ、早速向かうことにしました。チョリ――――ッス!

ビンタのあとの膝枕はツンデレの極みか!?

 訪れたのは、脳内エステ『Cute Room』。日々、ニュータイプのメイド系ビジネスが生まれるアキバの中でも、最新のサービスがここで体感できる”脳内彼女”とのこと。性格、キャラクターなど自分が思い描く理想の彼女を再現でき、さらに4タイプの部屋とコスプレによってシチュエーションを選んでイチャイチャできるお店なんです。日ごろ、ただれた恋愛ばかりしているナカソネにとっては新鮮すぎるイッツ、プラトニックラブ!

 お菓子やドリンクなどの持ち込みも可能なのだそうで、「うまい棒、喜んでくれるかなぁ?」なんて、まだ見ぬ彼女のスマイルを思い浮かべて、お菓子の詰まったコンビニ袋を小脇に抱えて小躍りしながら入店しました。

 店に入ると、受け付けの横にズラリと並ぶ女のコたちの写真。このなかに、理想の彼女がいるかと思うと胸が高鳴ります。指名料1000円を払って、いざ店内へ。学校の教室、殿様風の和室の中から、ピンクが基調の「妹の部屋」をチョイス。リラックマグッズの横に寝転び、『シンデレラ』の絵本を読んでもらうと、なぜか心が洗われる気がします。六本木という猥雑な町では絶対に味わえない乙女の温もりが、ナカソネの心も体もじんわりと優しく包んでくれたのでした。

 次は、Wiiに着手。『マリオカート』でハンドルを握り、純粋にゲームを楽しんでいました。……なんて思ってたのも束の間。手取り足取り操作法を教えているうちに、やっぱりムラムラしてきちゃうのが男のサガってものですが、そんな邪な感情を抱いていると、いつの間にやらタイムアップ。まだまだ遊び足りないナカソネ、今度は別なキャラクターのコとイチャつきたくなり、他のコを指名して再び禁断の世界へ! 

乙女ボイスで絵本音読

yoru57_8.jpg

絵本を読んでもらい夢見心地。魔法にかかるのはシンデレラじゃなくて王子様!?
20分/1000円

Wiiでスキンシップ!

yoru57_2.jpg

基本的には女のコにはタッチは厳禁だが、
操作方法を教えるためなら仕方ない!?
30分/1000円

yoru57_3.jpg

撮影/菊竹 規

ナカソネ 毎晩六本木に群がる元ギャル男。電子辞書は英語とスペイン語を搭載。夢は国際結婚。世界一の美女を探す旅に出るため、第七十八夜にて俺の夜チームから脱退
ナカソネの他の記事