第五十六夜【前編】

ブラジル美女と踊るサンバのステップで

心もカラダも解放する!


【担当記者:苫米地(33歳)】

 ’14年のサッカーW杯開催に引き続いて、’16年のリオデジャネイロ五輪決定。BRICsの一翼を担い、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのブラジル。そのリオに大差で敗れた五輪招致に象徴されるように(夜の街を愛する者に冷たいアノ人の落胆ぶりには溜飲が下がったが)、右肩下がりを実感せざるをえない俺にとって、ブラジルは憧れの国だ。

 何を隠そう、今から10年ほど前、テレビで見たリオのカーニバルの映像に心を突き動かされ、単身ブラジルに渡った経験がある。 そのとき出会ったブラジル人女性たちの「情熱的」という常套句を遙かに凌駕したパワーには、すでに今日の発展を予感させるものがあった。

 今、日本に足りないものはその情熱とも言うべきパワー。10年前に感じた、あの興奮、あの情熱をここ日本で感じられる所はないものか、と思案してやってきたのは、ブラジルとは縁の深い街・新横浜だ。ここは’02年のW杯日韓大会でブラジル代表がドイツとの死闘の末、5度目の優勝に輝いた場所でもある。この聖なる場所に「ブラジル人の情熱を感じられるスポット」があるという。

踊るように歩いてくるブラジル美女たち

 新横浜駅からほど近く、横浜アリーナのそばに突如現れる「ブラジル美女・サンバショー」の文字。傍らに掲げられた緑と黄色のブラジル国旗が誇らしげだ。フロアへ続く階段を下り、ドアを開けると早くも聞こえるサンバのリズム。控え室からだろうか、聞こえるのはポルトガル語ではしゃぐ女のコの嬌声。思わずリオの海岸にいるような感覚に襲われる。

 広々としたフロアをぐるりと取り囲むように配置されているソファ。案内してくれた店長曰く「ショーの迫力をより感じてもらうためのレイアウト」なのだとか。なるほど、どの席もフロアに近く「かぶりつき」の感覚を味わえる。

 名曲「イパネマの娘」に歌われているような女のコたちが、踊るように歩いてきては、お客の席につく。腰の位置の高さに目を奪われていると、「コンバンワ~」と流暢な日本語が。隣に座ってくれたのはビクトリアさん(26)。ワンピースから伸びる手足も長い金髪美女だ。こちらの目をじっと見て挨拶してくれる。日本人はこうした場合、目を逸らしがちだが、ここはじっと見てニッコリと挨拶を返す。「ボア・ノイチ(こんばんわ)」。知っている語彙をフル稼働して会話する。「アハハ、上手ね。ドコで覚えたの~」。日本語で返されてしまったが、ツカミはOKのようだ。ブラジル人女性の前で”シャイ”は御法度。プレゼン下手は五輪招致だけにしたい。 





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ナンバーワンのビクトリアさん(右)と音楽好きで、陽気なグラッサ
さん(写真右)





撮影/桜井健司

苫米地 某実話誌で裏風俗潜入記者として足掛け5年。新天地でヌキを封印。好きなタイプは人妻
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