今、密かなブーム「男の娘」。カオスな世界に耽る夜

 齢40を超えると大抵のことには驚かなくなり、胸躍ることも少ない。これを昔の人は「不惑」といったのだろうか。しかし、年始にニューハーフクラブを訪れてからというもの、いわゆる「女装男(子)」の妖しさ、美しさに惹かれていることに気づいた俺。

 折しも、世間では「男の娘」なるジャンルがもてはやされており、写真集やイメージビデオが数多く発売されている。AV女優(?)の大島薫やゆきのあかりなどの作品には、興奮とは明らかに違う甘酸っぱい感情が芽生えている。嗚呼、男の娘をこの目で見てみたい……。

 恥を忍んで夜遊びガイドのO氏に告白すると、一瞬の沈黙ののち、秋葉原にあるという男の娘カフェバー「NEWTYPE」を紹介してくれた。

女装メイドバーでナマ男の娘に接近

NEW TYPE

写真左からゆきりん、梓ちゃん、せれなちゃん。在籍は15人ほどで常時5人の男の娘が接客に当たってくれる

 秋葉原駅を出る。店に向かう道すがら、十数人のメイド姿の“リアル女子”がビラを片手に近寄ってきたが目にも留めず店のドアを恐る恐る開ける。「いらっしゃいませ~!」。コロコロと転がるような声のこだま、鼻にかかったような「オカマ系」の声ではない。お揃いの制服に身を包んだメイドが笑顔で迎えてくれる。これは、普通のメイドカフェではないか?

「せ、生物学的には男性なんですよね?」と恐る恐る尋ねると「そうですよ」と笑顔を見せてくれたのは梓ちゃん。店内のすべてのメイドが俺と同じ生物とはにわかに信じがたい。普通にカワイイ、いや普通ではないのだが……。

「お飲み物は何になさいますか?」

 跪いての上目遣い。はにかんだような笑顔で注文を取りに来たのはゆきりん(20歳)。そのまっすぐな視線に思わず顔を赤らめてしまう俺。ゆきりんは中学生の頃からこの店で働くことを夢見ていたそうで、この店は6年目を迎える「男の娘メイド店の元祖」ということを教えてくれた。

⇒【後編】に続く http://nikkan-spa.jp/833010

苫米地 某実話誌で裏風俗潜入記者として足掛け5年。新天地でヌキを封印。好きなタイプは人妻
苫米地の他の記事