メルカリ創業者・山田進太郎「自分が経営者になるとは、まったく思っていませんでした」
数多くあるフリマアプリの中でも、絶大なる人気を博しているのが「メルカリ」。スタートからわずか3年弱で国内2600万のダウンロード数を誇り、月間流通額は日本国内で100億円超という巨大サービスに成長している。しかし、その一方で「ブルセラ問題」が紛糾するなどで予期せぬ注目を集めたが、それでも創業者の山田進太郎氏は、「1兆円を積まれてもメルカリは売らない」と豪語。その熱き野望と、謎めいた創業者の人となりに迫る――
――大学在学中に楽天オークションの立ち上げに参画。卒業後ほどなく起業……といった経営者的な略歴はよく見かけるのですが、もともとはどんなお子さんだったのですか?
山田:う~ん、決して目立つタイプではありませんでしたね。どちらかというと、参謀タイプ。「鬼ごっこやろうぜ!」なんてリーダー的に立ち回ることはないけど、「それならこういうルールでやろうよ」と、どうすればみんなが盛り上がるか、みたいなことを考えて提案するのは、わりと好きでしたね。裏方としてルールメイクしたり、ディテールを作り込んだりするほうに喜びを感じるタイプでしたね。
――そんな自分が、まさか後に経営者になるとは……。
山田:まったく思っていませんでした。中高生のころは生徒会とか部活のリーダーとかもやったことなかったし。現在もそういう傾向はありますけど、当時は一人で読書やゲームをしたり、ヘヴィメタルを聴いたりして過ごすのが好きなインドア少年。そのころの友達は、いまの僕なんて想像できなかったんじゃないかな。
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