あの外山恒一氏が東京都知事選に「ニセ出馬」宣言
本日、2016年7月14日に告示された東京都知事選挙。小池百合子氏、増田寛也氏、鳥越俊太郎氏らが出馬し、その動向が注目されているが、それらの「正当な都知事選」とはまったく関係なく、「ニセ選挙運動」を展開すると宣言している男がいる。
彼の名は外山恒一。2007年の都知事選に実際に出馬し、政見放送で「選挙で何かが変わると思ったら大間違いだ!」と叫び、注目を浴びた人物だ。
実は、外山氏は2012年以降、たびたび選挙中に勝手に街宣車を回す、という活動を行っている。前回、2013年の都知事選では反原発運動の一貫として、「原発推進候補へのほめごろし」を行っていた(参考記事:都知事選の裏でファシストが原発推進候補(?)をほめごろし【街宣車同乗ルポ】)。
だが、今回は「ニセ選挙運動」。これはいったい何なのか?
「基本的には、いつも使ってる街宣車を選挙カー風にして、『選挙に行かないでください。どうしても行くなら、外山恒一とお書きください』と訴えて回る活動ですね。もちろん、都知事選に出馬しているわけではありません」(外山恒一氏)
もともと反管理教育運動をきっかけに政治活動家になり、極左からファシストに転向してからは「民主主義打倒」を旗頭にしている外山氏。その活動への評価や是非はともかく、自分の政治的主張を訴えて回るのは表現の自由だ。だが、選挙期間中にこんなことをするのは、選挙妨害など公職選挙法に触れたりはしないのか?
「我々は『九州ファシスト党・我々団』と名乗っていますが、政治団体としての届け出をしていないので、選挙期間中に街宣をしても問題がありません。パチンコ屋さんやプロレスの宣伝カーと同じ扱いです。もちろん、大きすぎる音を出せばダメでしょうけど、それもしませんし。また、『全員落ちろ』とは思っていますが(笑)、今回は特定の候補を追い回すわけでもありませんから、選挙妨害にもならないですよ」
ということで、なんの意味があるのか、ないのか、単なる売名行為なのか、ともかくこの都知事選の間、実際に立候補している候補たちとは「まったく無関係」に、一台の街宣車が都内を徘徊することになる。見かけた人は、それぞれの価値観で罵倒するなり、歓迎するなり、「そもそも、うるせーよ」と文句を言うなり、無視するなりすればいいだろう。
取材・文/日刊SPA!取材班
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