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マリオほか人気キャラ“モドキ”がNYで非合法活動の怪

マリオ 世界中から人やモノ、カルチャーなどあらゆるものが集う都市、ニューヨーク。そのなかでも、華やかなネオンサインや電子広告が煌めくタイムズスクエアは、常に多くの人でごった返している。有名な劇場やホテルが建ち並ぶ姿を収めようと懸命にシャッターを切る観光客はもちろん少なくないのだが、被写体は世界的に知られた建物だけに限らない。  彼らがカメラを向ける先には、ハローキティにスーパーマリオ、さらにはアメリカの国民的テレビシリーズ『セサミストーリー』に登場する人気キャラクターの姿。手を振ったり、肩を組んだりしながら周囲に愛嬌を振る舞う様子は、一見、観光地らしい微笑ましい光景のようである。  しかし、近づいてみると異様さに気付くことになる。まず、その造形。明らかにおかしい。ハローキティもスーパーマリオもクッキーモンスターもみな一様におかしい。明らかに本家よりも表情が崩れている。訴訟大国のはずのアメリカでなんと杜撰な……。しかも、何やらお金をせびる仕草までみせている。現地在住の日本人にことの真相を語ってもらった。 ⇒よく見ると様子のおかしなキャラクター達【画像】はコチラ
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=383432
「ヤツらのやり口は、まず子供に愛想を振りまき、写真撮影に持ち込みます。そして、ひとしきり撮影が終了するとスッと親ににじり寄りチップをねだる。観光客は基本的に財布の紐が緩いので、サッと払って一件落着なことが多いですが、まれに渋る人もいて、そうすると露骨に詰め寄っていて、楽しいはずの観光地に微妙な空気が流れたりしていますね。もちろん定価があるわけじゃないと思いますが、母親が1ドル札を渡そうとしたら、着ぐるみがおもむろに手袋をとり、『これじゃ足りない。もっとよこせ』とジェスチャーしていた姿を見たこともあります」  それにつけても不気味すぎる“モドキ”の面々。正体はいったい何者だろうか。 「中に入っているのはヒスパニック系の移民が多いようです。当然、ここは“夢の国”ではないので、子供の視野の入るところでも普通に頭を外して休憩しています(笑)。ライセンス管理が厳格なことで知られるディズニー関連が比較的少ないのは、一応リスクを抑えているのかもしれないですし、逆にスーパーマリオやキティちゃんは日本の会社のキャラクターなので、好き勝手使っても何も言ってこないと舐められているのかもしれませんね……」  法的に問題を抱えて営利活動をしている彼らを認めるわけには無論いかないが、これはこれで“国際都市”ニューヨークの名物のひとつになってしまっているかもしれない。 ●タイムズスクエアでチップをねだる“モドキ”たち ⇒【動画】https://nikkan-spa.jp/383428
<取材・文・撮影/日刊SPA!取材班>
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