中国では大気汚染が酷すぎて誰も白い服を着ない
「中国を愛しているからこそ、そして自由な民主国家になってほしいからこそ、この漫画を描いた」。言論統制の敷かれている中国の漫画家が、日本の出版社を通して自国の絶望的な内情をエッセイ漫画で描いた――。『中国のヤバい正体』(大洋図書刊)は、そんなにわかには信じがたい本だ。著者の孫向文氏(筆名・30歳)は浙江省の杭州で暮らす生粋の中国人。幼い頃に『聖闘士星矢』に熱中したことから漫画家を目指し、20代半ばに中国本土で漫画家デビューした。今回、出版に合わせて来日しているという話を聞き、インタビューが実現した。
⇒【前回】「中国では貧乏人は諦めて毒を食うしか無い」中国人漫画家決死の告発 https://nikkan-spa.jp/491573
◆「この国はもはや人間の住める場所じゃない」
中国の環境汚染は深刻だ。微小粒子状物質のPM2.5は九州や本州にも飛来し、日本人にとっても他人事ではなくなっている。
「杭州の辺りも大気汚染がひどいですよ。町では白い服を着ている人がほとんどいません。1日着るだけで汚れて灰色になるからです。そして空気以上にヤバいのが水です。水道水は絶対に飲めないですね。中国の川の8割以上は重金属などで汚染されています。
その水が農業の灌漑で使われているから農作物も危険。僕の周りでも体調を崩している人は多くて、母も頻繁に咳き込んでいて肺ガンじゃないかと不安です。でも、中国は都市部の平均月収が日本円で約3万円なのに、病院でいろいろと検査を受けると1万円以上取られたりするから、なかなか病院に行けません。入院したら家計が破綻します。今年は鳥インフルエンザがはやりましたが、貧乏人は病院に行くって発想がないから、政府の発表以上に死んでいるはずです」
空気も水もダメ。中国で生きるのはまさにサバイバルだ。今はこうした状況に見切りをつけて海外に脱出する富裕層も多い。また香港籍獲得のために、香港で赤ん坊を産む妊婦もたくさんいるという。
「香港は環境や食もそこまで汚染されていません。言論も自由です。でも香港人は、食材や生活用品を買い漁る中国人の写真を撮ってはネットにアップし、バッタ呼ばわりして馬鹿にします。中国人はマナーも悪いし、商品も根こそぎ持っていくからバッタなんです。もともと同じ民族なのにここまで違う。本当に悲しいことです」
隣の大国はいったいどこへ向かっていくのか、不安だらけである。
【孫向文氏】
中華人民共和国浙江省杭州市出身の30歳。漢族。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、漫画やネットで日本語を学び、日本の某漫画賞にも応募して受賞する。趣味は海外旅行とヒップホップ
― 中国人漫画家が告発「中国は本当にヤバい」【3】 ―
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