野球ギャグ漫画家コンビが横浜優勝宣言!?
プロ野球は開幕までいよいよ1カ月を切り、オープン戦もたけなわ。谷繁が選手兼監督を務める中日、田中将大が抜け甲子園のドクターK・松井裕樹が入団した楽天、大補強をしたソフトバンクといったチームはもちろん、あまり目立った話題のないチームのファンも、戦力分析やペナントレースの展開予想に余念がないことだろう。
そんななか、高らかに横浜優勝を宣言したのが、漫画家のカネシゲタカシ氏とみずしな孝之氏だ。カネシゲ氏はもともと阪神ファンながら、スポーツナビで中畑監督をネタにしたマンガやベイスターズの白星を食べて育つキャラ『ベイスたん』を連載するうちに横浜も応援するように。みずしな氏は大魔神・佐々木主浩を主人公にしたヒット作『ササキ様に願いを』などで知られる筋金入りの横浜ファン。その二人が、12球団の「あるある」ネタを集めた人気シリーズ第3弾『みんなの あるあるプロ野球~極(きわみ)~』(カネシゲタカシ/野球大喜利著・講談社刊)の発売記念トークショー(3月1日@書泉ブックタワー)で顔を合わせた。
立ち見も出るほど大盛況の観客の拍手に迎えられて登場した二人は、あいさつもそこそこにいきなり「横浜優勝!」と叫びながらバンザイポーズ。えっ、いくら何でも気が早くね? と思いきや、実はこれ、横浜ファンがネット上で多用する「\横浜優勝/」を真似たものなのだ。『あるあるプロ野球』シリーズ自体がツイッターの投稿を基にしていることもあり、まさに“ツカミはOK”って感じの大盛り上がりとなった。
元よしもと芸人のカネシゲ氏と劇団「うわの空・藤志郎一座」の役者として舞台にも立つみずしな氏だけに、トークは弾みまくり。弾みすぎて危険球となり、「今の話はツイッターとかに書かないでください!」とあわてて釘を刺す場面もあったほどだ。
「インターネットはすぐ本人につながっちゃうから怖いです。前に上原(浩治)さんのモミアゲネタを描いたときなんか、誰かが上原さんに『こんなん描かれてますよ』ってチクったらしくて、ご本人からレスが来てめっちゃ冷や汗かきましたよ。ツイッターの野球大喜利(@89_ogiri)でも、ダルビッシュとかをお題にするのはちょっとビビるんですよね。フォロワー多いし、本人も結構見てそうだし」と苦笑するカネシゲ氏。
そんな本人バレしたら怒られそうなネタも満載の『みんなの あるあるプロ野球~極(きわみ)~』から、いくつか紹介してみると……。
●エース内海のしっくりこない感(巨人あるある)
●方向性がわかりやすい中田翔のファッションの進化(北海道日本ハムあるある)
●今村と大瀬良の前世は同じカピバラで間違いない(広島あるある)
●畠山はああいうゆるキャラだと思い込むようになった(東京ヤクルトあるある)
●全員伏兵に見える(東北楽天あるある)
そのチームのファンでなくても、ある程度以上の野球好きなら何となくわかるはず。もちろんもっとマニアックなネタもあるので、そちらは同書でご確認いただきたい。
ちなみに同書の中で、みずしな氏が一番グッときたという「横浜DeNAあるある」は〈’98年優勝メンバーで組閣する夢が中日で叶った件〉。そう、現在の中日は谷繁監督を筆頭に、投手コーチに友利、外野守備走塁コーチに波留、二軍監督に佐伯と元横浜の優勝メンバー(ただし友利は優勝時は西武に在籍)がズラリと顔を並べているのだ。これは横浜ファンにとっては、笑えるというより泣ける「あるある」か。
そして極めつきは〈今の流れだと、森本稀哲が移籍したライオンズが日本一〉。2010年の吉見祐治(ロッテ)、’11年の内川聖一(ソフトバンク)、’12年の村田修一(巨人)、’13年の藤田一也(楽天)と、4年連続で横浜から他チームへ移籍した選手が日本一を味わっているので、今年は……というわけだ。ある意味、“優勝請負人製造工場”と化している横浜だが、はたして現実のペナントレースがどうなるか。この『あるある』本を肴に野球好き同士で飲みながらいろいろ予想してみれば、盛り上がること請け合いだ。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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『みんなの あるあるプロ野球~極(きわみ)~』 約2万8000通の投稿から選ばれた珠玉のネタの数々 ![]() |
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