独り勝ちのマツダ・スカイアクティブDにライバル登場!ボルボの新型ディーゼルは価格も性能もガチンコ
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
長らく当欄のディーゼル車バトルで絶対王者に君臨してきたマツダのスカイアクティブDに、ついに性能面でも価格面でもガチンコのライバルが登場しました。しかもライバルはトヨタでも日産でもなく、ベンツやBMWでもない。ボルボであります。性能面ではBMW320dを上回り、価格面ではマツダと互角。新たな刺客の登場で、マツダにはさらなる奮起を期待します!
MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
◆ディーゼルで独走するマツダのライバルは国産勢ではなくボルボなのでした!
クルマの連載ってのは、普通はバイヤーズガイドなのだが、なにしろSPA!の読者様は都会のビンボーサラリーマンばかりで、電車にしか乗らず絶対クルマは買わないという。そこで私は苦心の末、クルマの連載をバトルものに仕立てて、なんとか読者様の興味をつなぎとめ、露命もつないでいる。
今回のバトルは、新たに導入されたボルボのクリーンディーゼルと、我らがマツダのクリーンディーゼルの戦いだ。
日本市場でもディーゼルのシェアは上昇しているが、その販売の半分以上はマツダが占めている。三菱とトヨタは大型車のみ、日産はディーゼルから撤退。出せば売れそうなのになぜ他社が売らないかというと、クリーンディーゼルは生産コストが高いから。そのコストを抑えて利益を出せるのはマツダのスカイアクティブDだけ。だからマツダの独走になっている。そういう構図である。
それに対抗するのはベンツとBMWくらいだったが、ベンツは最低599万円、BMWも売れ筋の3シリーズは506万円からとさすがに高い。手の届きやすいクリーンディーゼルはマツダだけ。だからマツダの独走になっている。
が、新規導入されたボルボの2リッターディーゼルは300万円台から。V40D4は349万円だ。これと真っ向勝負のマツダ車はアクセラXDの307万円で、価格差は42万円。装備はアクセラのほうが上だが、ガイシャの威光も考えればほぼガチンコか。じゃ性能はどうなのか? ということでバトルなのである。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=919617
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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