新入社員向け、最速で1ランク大人のファッションに見せる方法とは?
――大人っぽい服装を意識したはずなのに、おじさんぽくなってしまうこともあります。なぜなんでしょう?
MB:イメージの問題が大きいと思うんですよ。例えば太めのチノパンとか、すごいおじさんのイメージがあるじゃないですか。それはもうロジックじゃなく単純な話で、「おじさんがよく着るイメージ」の服装っていうのが必ずあるはずなんです。そういうところを避けるのは大事ですよね。
――「おじさんが着ている」というイメージと重ならないようにするということですね。
MB:そうです、だからドレス要素を入れるといって、ただ「モノトーンなるほどね」って思って、「ポロシャツなら襟があってTシャツよりドレスっぽいからチノとあわせよう」ってやっちゃうと、それはもう「休日のおっさんもそういう格好してんじゃん」って話で、そこは臨機応変に。バランスとイメージの両軸ですね。
――服を選ぶときに、選んではいけないものってありますか?
MB:本当は100%選んじゃいけないものってあんまりないと思ってるんですよ。すべて着こなしでカバーできるので。ただそうはいっても10人が買えば9人が失敗するアイテムって山ほどあって……。
――例えばなんですか。
MB:薄い色のインディゴデニムとか。だれもがはくし誰もが買うものですけど、上手に着こなすには意外と頭を使わないと難しい。何も考えずにはくと野暮ったくて子どもっぽく見えちゃうので、じゃあそうならないためにはどうするのって言われたら、例えばシャツをあわせましょう、ジャケットをあわせましょう、革靴をあわせましょうっていう「ドレスとカジュアルのバランスを7:3に整える」というロジックがあるんですけど、多くの人たちはそれを知らないんで、10人中9人がインディゴデニムをはいてもかっこよくは見えない。でもなぜかアメカジ信仰が強いからみんなインディゴデニムを買っちゃうんですけど。そういうのはありますね。絶対NGではないけど結構間違えがち。
――もう少し挙げてもらえますか。
MB:カラフルなスニーカー、スウェットのパーカー、カレッジプリントのスウェット、赤のネルシャツとかベージュっぽいチノパンとか……。
――ドレスとカジュアルの要素のバランスによって、視覚的に体型を整えることが大人っぽく見られる服装への第一歩なんですね。
「おしゃれに必要なのはセンスではなくロジック」と言い切るMB氏。今回は、おしゃれ初心者が間違えがちなポイントとともに、「カジュアルとドレスの要素のバランスによっておしゃれに見せる」というロジックを語ってもらいました。次回は、スタイルに自信がなくても大丈夫! ファッションによって「体形を整える」テクニックを徹底指南してもらいます! <取材・文/河本翔平>
●MB(えむびー)
ファッションバイヤー、ブロガー。メンズファッションの底上げを図るべく各メディアで執筆中。“買って着て書いて”一人三役をこなす(@MBKnowerMag)。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」が話題に。また、メルマガ「最も早くオシャレになる方法」では、「安くてオシャレになるアイテム」を紹介し即完が続出。ニコニコ動画ではブロマガと生放送「MBチャンネル」もスタート。女子SPA! でも「レディースファッション」に関するコラムを連載開始。著書に『最速でおしゃれに見せる方法』(扶桑社刊)、『Men’sファッションバイヤーが教える「おしゃれの法則」』(宝島社)。
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