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ホーガン不在=ブレットとマイケルズの確信――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第127回

WWEオフィシャル・マガジン

ポスト・ホーガン路線のキーパーソンは、それぞれタッグ屋からシングルプレーヤー に転向したブレット・ハートとショーン・マイケルズ。ふたりは“ある確信”を共有 していた。(写真はWWEオフィシャル・マガジン表紙より)

 ハルク・ホーガンはほんとうに観客のまえから姿を消した。ホーガンの“ラストマッチ”と題された“レッスルマニア8”でのセッド・ジャスティスとのシングルマッチは、ジャスティスのセコンドの乱入によりホーガンの反則勝ちという不透明決着に終わり、試合終了後にはアルティメット・ウォリアーが出現し、リング上でホーガンと握手を交わした。

 ホーガンとウォリアーの再会シーンは主人公のバトンタッチを意味する歴史的瞬間のようにもみえたし、長編ドラマのシーズン・フィナーレのようにもみえた。ホーガンは最後の最後まで観客に「グッバイ」を告げずにリングを下りた。それはホーガンの選択であり、ビンス・マクマホンに対する無言の抵抗だった。

 ポスト“レッスルマニア”の新シーズンは10日間のヨーロッパ・ツアーで幕を開けた。ビンスがポスト・ホーガン路線の主役に抜てきしようとしたジャスティスは、このヨーロッパ・ツアーの直後にドーピング検査の陽性反応で出場停止処分となった。これを不服としたジャスティスはWWEを退団。それから数年間、WWEとWCWの2大メジャー団体を何度も往復しながらトラブルメーカーぶりを発揮することになる。

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