更新日:2022年07月24日 16:57
恋愛・結婚

オカズは人妻モノばかり!? 本当は笑える「不妊治療」の世界

―[村橋ゴロー]―
村橋ゴロー

3年に及ぶ不妊治療を体験した村橋ゴロー氏

 今や約6組に1組のカップルが悩んでいるといわれる、不妊症。大きな社会問題と化した不妊治療のイメージといえば、「大金がかかりそう」「いつ授かるかもわからないので治療を受けててもしんどそう」と、暗いものを抱きがちでしょう。私は3年に及ぶ不妊治療をしたのですが、確かに大変な治療ではあります。しかし実際にやってみると「何だよ、それ!?」という面白い体験の連続でしたし、笑えることばかりでした。そんな『本当は笑える不妊治療の世界』を、皆さんに紹介したいと思います。

採精室、それはまるでビデオボックス

 人工授精・体外受精という言葉を聞いたことがあると思います。その際、採精を行うのですが、そのやり方とは簡単にいうと、ひとりH。自室で行い、精子を入れたプラケースをクリニックに持参する場合もありますが、クリニックによっては採精室なるものがあるんです。つまり、シコリ部屋があるんです。  私が通院していたクリニックにはこの採精室があったんですが、その使用方法というのが、実は……個室ビデオ・DVD鑑賞店と一緒だったのです。男性読者なら一度は利用したことがある、いわゆるビデオボックスです。  手順は、こう。まず採精専用の窓口に行くと、小窓から女性看護師さんが「お好きなモノを何枚かお持ちください」と、クリニック所有のアダルトDVDが20枚ほど出てきます。ここで実際のビデオボックス店のように、じっくりとオカズを吟味するわけにはいきません。しかも小窓の向こうで女性看護師さんが待っているわけですから、僕はタイトルも見ずに3枚のDVDを適当に手に取りました。それを100円ショップにあるような細長いケースに、リモコンと選んだDVDを入れ採精室に向かうのですが……ここまでの手順、ビデオボックスまんまです。何なら、女性看護師さんの羞恥プレイも込みで考えれば、興奮度は実際のビデオボックスより高いといえるでしょう。
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