更新日:2022年08月07日 19:11
恋愛・結婚

妊活中の夫がやってはいけない「3つのNG行動」

―[村橋ゴロー]―
 筆者は3年の不妊治療を経験しました。当時妻は、体と心、その両方に大きくのしかかる治療を受けていたので、それはそれは妻の気持ちに寄り添って生活をしていました。にもかかわらず、不用意に妻を傷つけてしまったことがありました。そしてそれは、あまりにも“意外すぎるシチュエーション”でした。 夫婦 いまあなたの奥様が不妊治療中、もしくは不妊治療を考えているという方がいれば、ぜひ筆者の「やっちまった過去」を反面教師にしていただきたい。では一体、不妊夫がやってはいけない、意外すぎる“3つのNG行動”とは!?

TSUTAYA

 TSUTAYAには魔物が棲んでいる、と言っても過言ではありません。  というのも不妊治療中の女性は、簡単に外出を楽しめません。そのため筆者夫婦は、週末のDVD鑑賞が唯一の趣味でした。ですから金曜の夜に一緒にTSUTAYAに出掛け「これを観よう」「いや、見逃してたあれを借りよう」と、週末に観るDVDをふたりで楽しく選んでいたのです。  悲劇は土曜日に起きました。ある洋画を観ていると、主人公女性の親友というのが現れ、 「きょうクリニックに行ってきたんだけど、またダメだったの。赤ちゃん……できてなかったの」  と泣き崩れたのです。  え……えっ!? ええっ……!!  横にいる妻の顔をふと覗きこむと、もんのすごい暗い顔に変化していました。  おいっ! TSUTAYAのポップ書いた店員さんよお!『今年度コメディーナンバーワン!』って書いてあったじゃんかよお! こちとら嫌な現実を忘れたくてビデオ借りてんだから、それが台無しじゃんかよおおお!!!!  このように映画のなかには、本筋とは関係ないところでも不妊治療を匂わすシーンが出てきます。これは不妊治療カップルには危険すぎます。いきなりそのシーンがやってくるわけですから、女性が受けるダメージは計り知れません。  以来、DVD選びは僕の仕事となりました。事前にネットで調べ「あらすじ」だけでなく「ネタばれ」も熟読。これらの“ひとり検閲”を行い、パスした映画だけを週末の上映会にかけました。物語に「不妊治療」が出てこなくても、『6歳の瑞々しい少女が主演!』という映画も「こんなかわいらしい女のコが産まれてきてくれたら……」と、妻が想起しないともかぎりません。よってNG。  結果、『パシフィック・リム』や『カーズ』といったハリウッド超大作か子供向け作品ばかり選ぶようになり、しかもあらすじは全部知っている、という鑑賞になってしまいましたが……。
次のページ right-delta
アカチャン本舗で…
1
2
3
俺たち妊活部―「パパになりたい!」男たち101人の本音

借金まみれのどん底ライターが妻と挑んだ、涙と笑いの妊活記録

おすすめ記事