更新日:2022年07月24日 16:57
恋愛・結婚

オカズは人妻モノばかり!? 本当は笑える「不妊治療」の世界

妻との子を宿そうとしているのに、オカズはなぜか人妻モノばかり!

 さて、これでようやく採精室へ向かうわけですが、4畳ほどの小部屋には軽く横になれる2人掛けのソファの前には壁掛けのテレビ。その下には台座が置かれ、上にDVDデッキ、横には除菌スプレー。台座下には5冊ほどのエロ本が。このレイアウトを見た瞬間、筆者は『花太郎』か『宝島24』に迷い込んだのかと錯覚してしまいました。ここでももう、ビデオボックスのまんま。  肝心のオカズの中身なのですが、僕はランダムに持ってきたものの3枚ともなぜか人妻モノ。タイトルを見ると 『ゆきゆきて妻恋路』 『妻の誘惑』 『妻の柳腰』  人妻モノは、AVでもメジャーなジャンル。3枚かぶったのも、まあ偶然かと思い、台座下にあるエロ本のタイトルに目を通すと…… 『妻の盛夏』 『妻の艶戯』  我が妻との子を宿さんとクリニックに来ているのに、妻・妻・妻、うるさいよ!  このように採精室ひとつとっても、様々な笑いやドラマが隠されている不妊治療。  とここまで読んで、「何て不謹慎な!」とお思いになった方もいるかもしれません。しかしただでさえ精神的に疲弊してしまいがちな不妊治療、何もかもを神妙な面持ちでやっていては身が持たないというもの。「面白きなき世を面白く」の精神がないと、乗り越えられない治療なんです。  そして「不妊治療を考えてはいるが、敷居が高そう」と悩んでいる方がいれば、この「採精室」しかり新たな発見や笑いと出会えるかもしれません。ですから、まずはその一歩を踏み出してみては? <文/村橋ゴロー> 【村橋ゴロー】 1972年生まれ。ほとんどの家事とまあまあの育児をこなす、自宅防衛系ライター・コラムニスト。千原ジュニアや田村淳など芸人連載の構成を手掛ける。近著に『俺たち妊活部「パパになりたい!」男たち101人の本音』(主婦の友社刊)がある。
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俺たち妊活部―「パパになりたい!」男たち101人の本音

借金まみれのどん底ライターが妻と挑んだ、涙と笑いの妊活記録

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