知られざるタクシー業界の裏側…計画倒産する会社、ドライバーが“警察より厄介”と恐れる「タクシーセンター」とは?
個人から法人まで無数の業者が参入して、サービスのブレが激しいタクシー業界。知ってるようで知らないタクシー業界の裏側を覗いてみた。
関西タクシー業界の底知れぬ闇について、元全国自動車交通組合の土井博氏はこう告発する。
「今年倒産した兵庫のNタクシーは、社会保険、年金、税金など数億円を滞納し、従業員の給与も踏み倒して計画倒産した疑いがあります。社長は、年末年始の売り上げと社員からの借金の合計数千万円を持ち逃げし、現在、自己破産して行方不明だともっぱらの噂です」
ここまでなら悪質な中小企業の倒産劇で済む話だが、裏事情はさらにきな臭い。
「Aタクシーは、倒産後に別のタクシー会社Bに買い取られる予定ですが、車両は年金滞納で差し押さえられているので、一台100万円ほどの解除料金を支払う必要があります。しかし、実際にBが支払った解除料金は一台25万円ほど。この買収劇の裏で暗躍したのが、関西では“平成の脱税王”の異名を持つZ氏。あらかじめ政治家や企業買収に強い弁護士に根回しをして、破格の値段でタクシー利権の拡張に成功した。結果的に、従業員の未払い賃金は、泣き寝入りということになりますね」(土井氏)
計画倒産に暗躍する平成の脱税王
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