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ディーゼル対ショーンは衝撃のベビーVSベビー――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第187回(1995年編)

 1.22PPV“ロイヤルランブル”で時間差式・変則バトルロイヤル“ロイヤルランブル”に優勝し、“レッスルマニア11”のメインイベント出場権を獲得したショーンは、自然発生的なモードでのベビーフェース転向を果たしつつあった。  おそらくそれはビンスが想定していた展開ではなかったのだろう。その証拠に“相棒”ディーゼルと仲間割れを演じたショーンには新しいボディーガード役として大型ヒールのサイコ・セッドがキャスティングされていた。ディーゼル対ショーンのタイトルマッチにリング下からちょっかいを出すのがショーンのセコンドのセッド、という図式が団体サイドがプロデュースした、このタイトルマッチの基本モードだった。  4.2“レッスルマニア11”へ向けての2月と3月の2カ月間の連続ドラマはショーンを中心に動きつづけ、その結果として観客はショーンをベビーフェース・サイドのキーパーソンととらえるようになった。全米ツアーのハウスショーではディーゼル、“ヒットマン”ブレット・ハートよりもすでにショーンに声援が集まっていた。  “レッスルマニア”にはやはりセレブリティーのゲストが必要なのだろう。ディーゼルは、女優というよりは“お騒がせ芸能人”といったほうがより正確なパメラ・アンダーソンといっしょに入場ランプに現れた。ショーンはMTVの人気VJ、ジェニファー・マッカーシーと仲よく腕を組んで花道を歩いてきた。
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序盤戦はショーンの大技レパートリーのオンパレード
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