フィリピンの「超法規的殺人」に怯える“不良日本人”が続々と出国。次の移住先は…
10月にも来日する方向で調整中のフィリピンのドゥテルテ大統領。6月に彼が就任して以来、麻薬撲滅作戦の「超法規的殺人」で既に1100人(一説には2000人以上とも)が殺害されている。これにおびえた在フィリピンの“不良日本人”たちも新天地を求めて移動を始めたようだ。
「犯罪者の高飛び先としてフィリピンが選ばれていた一番の理由は、入国管理官に40万円ほど払えば、出入国履歴を消去してくれるから。ドゥテルテ政権の誕生で、近い将来、それも不可能になるので、高飛び犯罪者たちは今のうちにと続々と出国していますよ」
こう話すのは東南アジアの裏事情に詳しいM氏だ。彼らが目指すのは、東南アジアで最も腐敗度が高いとされるミャンマーとカンボジアだという。
「両国とも賄賂を払えば出入国履歴を消してもらえるうえ、島国のフィリピンと違っていざとなれば陸路で隣接国に密出国できるので安心感があるようです。カンボジアは一時、引退した山口組系の元大物組長が移住したこともあり、多くのヤクザが同国に進出している。ミャンマーも民主化以降、まだ社会情勢は混沌としていて、不良日本人にとってはビジネスしやすい環境にあります」
悪人は淀みを好むということか。
※現在発売中の『週刊SPA!』9/27発売号では「処刑に怯える[フィリピンの不良日本人]」という特集を掲載中
<取材・文/週刊SPA!編集部>
![]() |
『週刊SPA!10/4号(9/27発売)』 表紙の人/ 山地まり 電子雑誌版も発売中! 詳細・購入はこちらから ※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める! |
【関連キーワードから記事を探す】
米軍地位協定を破棄したフィリピンの民主的自意識の高さ/古谷経衡
丸山ゴンザレスが語る、フィリピンの麻薬戦争とスラム街の人々「雑貨を売る、麻薬を売る、それが日常」
国民の半数がシャブ使用者…フィリピンの覚せい剤使用現場“ドラッグデン”に潜入
フィリピン麻薬戦争、大量射殺の現場を密着レポート――ドゥテルテ大統領“違法薬物撲滅”政策の行く末
ドゥテルテフィーバー現地報告 フィリピン人は外交政策に関心薄?
フィリピンの水上スラムで“救われた”28歳男性の恩返し。今では「日本人を歓迎してくれる環境」に
「“汚くて物乞いする下等民族”の偏見なくしたい」フィリピン水上スラムで暮らす日本人男性の波乱万丈
フィリピンの水上スラムで少数民族の女性と国際結婚した日本人男性の“その後”
「生まれてこなきゃよかった」フィリピン人ハーフの“無国籍女性”が辿った苦しい半生と「日本人男性の悪行」
「これは惚れ薬の効果なのか?」――46歳のバツイチおじさんはリゾートホテルを予約し、完璧なデートプランを練りまくった〈第11話〉
沖縄で「天然記念物のヤドカリ」が大量に密漁される理由。昨年6月には682匹を捕獲した中国籍の夫婦が逮捕
44歳「長すぎたヤクザ人生」の先に待っていた結末。生活保護を受給するも“NPOを名乗る人物”に搾取される日々
20歳で稲川会系組員となり、35歳で破門になった男が語る「元ヤクザの意外すぎる暮らし」
暴力団から“飛んだ”48歳のその後。流転の末、日雇い暮らしに…組の人間の追跡に怯える毎日
〝華麗〟な老後生活を送る、60代元暴力団員。「ヤクザが力を失ったからこそチャンスがあった」
聴覚障がいを抱えながら1人で“世界80か国以上”旅する女性。旅先で感じた「聞こえないメリット」とは
日本で働き、東南アジアでダラダラ暮らす。低年収でもハッピーな“外こもり生活”
家族3人で海外移住、月4万の食費で満足な生活を送れる国は?
夢の海外移住、家賃10万5000円で住むならどの国が快適?
フィリピンの「超法規的殺人」に怯える“不良日本人”が続々と出国。次の移住先は…
2人女性を強姦して殺した男が通っていたスナック。罪深い殺人犯が食べたにゅうめんの記憶…『罪のあと味』第5話を無料公開
殺された39歳のエリートOL。“セックス依存症”と言われた彼女が毎夜食べていたものとは…『罪のあと味』第4話を無料公開
複数の交際男性を殺した70歳の女性。後妻業の女が愛してやまなかった餃子の味は…『罪のあと味』第3話を無料公開!
両親を殺した大学生。優しい彼が、親を殺さざるを得なかった理由とは…。『罪のあと味』第2話を無料公開
3人を殺した連続殺人犯と元彼女の思い出のハンバーグの味は…『罪のあと味』第1話を無料公開!
リストカット、OD…トー横に通う少女たちの深刻な“依存症”。「どうしようもなく襲ってくる不安感を静めたくて」
睡眠薬を求めて病院をハシゴし、ブラックリスト入りする人も…医薬品に依存する心の闇とは
「10~15錠で幻覚が」過剰摂取すると危ない処方薬5選。市川猿之助事件で使われた睡眠薬も
精神科への入退院48回、服役生活3年間…自暴自棄だった青年が“人のために生きる”ようになるまで
「何が入っているか知らずに配り回っている人も」大麻の“手押し”をする男が語った闇バイトの実情
半グレの恐喝、薬物や賄賂。裏社会の取材で学んだ“生きるヒント”とは
44歳「長すぎたヤクザ人生」の先に待っていた結末。生活保護を受給するも“NPOを名乗る人物”に搾取される日々
20歳で稲川会系組員となり、35歳で破門になった男が語る「元ヤクザの意外すぎる暮らし」
暴力団から“飛んだ”48歳のその後。流転の末、日雇い暮らしに…組の人間の追跡に怯える毎日
〝華麗〟な老後生活を送る、60代元暴力団員。「ヤクザが力を失ったからこそチャンスがあった」