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ドゥテルテフィーバー現地報告 フィリピン人は外交政策に関心薄?

写真はイメージです 撮影/水谷竹秀

 ドゥテルテフィーバー。そんな言葉が聞こえてきそうな一幕だった。

 空が薄暗くなり始めた10月25日の黄昏時、東京都千代田区にある高級ホテルは、1000人を超す在日フィリピン人たちで埋め尽くされていた。皆、ドゥテルテ大統領の登場を今か今かと待ちわび、赤、青、白に彩られた国旗を手にドゥテルテコールを連呼する。しかし、そのほとんどが中年の女性たちだ。日本人男性との結婚を経て住むことになったのだろうが、中にはフィリピンパブで働いていた元「じゃぱゆき」さんも多くいるはずである。

 法務省によると2015年12月現在、日本国内に在住のフィリピン人は約23万人に上り、うち74%の約17万人は女性だった。在日フィリピン人社会は女性が中心だ。ドゥテルテ大統領を待つ観衆の中に女性が多いのはまさしく、日比関係の一断面を象徴するような光景といえた。

 間もなく、白い衣裳を身にまとった大統領が現れると、日本の報道陣もその姿を一斉に追い掛け、女性たちから歓喜の声が沸き上がった。報道陣の取材に女性たちは「とても大好き」「フィリピンが変わる」などと日本語で興奮気味に答えていた。

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貧困層である国民の大多数は、外交政策に無関心

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