2370万円のNSXが「カウンタック的な神話の乗り物」になるために必要なこと
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K:スーパーカーはデザインが一番重要ってのは聞きましたけど、デザインだって悪くないんじゃ? 走ってる姿を見て、「おお、カッコいい!」って思いましたけど。
MJ:カッコいいのは当たり前だよ。幅が広くて平べったいんだから。クルマはそれだけで絶対カッコよく見える。スーパーカーはカッコいいのは当然で、神がかってないとダメなんだ。カウンタックがその代表。
K:カウンタックじゃカッコよすぎてボンクラには乗れません! NSXくらいがちょうどいいと思うんですが……。
MJ:それがまさにボンクラの発想なんだよ! つまりNSXは、ボンクラにピッタリの凡庸なデザインだってこと。悪くない、なんてのはスーパーカーのデザインとして落第だ。それは大衆車の作り方なんだよ!
K:まあ、そう言われれば……。
MJ:スーパーカーは突き抜けた芸術品じゃなくちゃいけない。でもNSXのデザインにそういう要素はない。デザインとブランド力と性能がスーパーカーの三大要件だとして、NSXにあるのは性能だけ。それに2370万円出せるかが問題だ。
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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