更新日:2022年08月14日 11:49
ライフ

競馬で勝つためには予想よりも「馬券の買い方」が重要

的中させることにカッコよさなんていらない

 TARO氏は公営ギャンブルのファンが知らぬ間に縛られている、さまざまな呪縛があるという。 「勝手な思い込みが足かせになって、予想の妨げになっています。例えば、『単勝は1点買いするもの』や『1点予想にブチ込む』など、知らぬ間に賭けるという行為や予想という行為にカッコよさを求めているんです。でも、本当にカッコイイことは何か? それは的中させることです。1点買いでハズすよりも、10点買いで的中させたほうが気持ちイイに決まってるじゃないですか。こういう勝手な思い込みで買えずに過ぎ去った馬券や車券、舟券ってものすごく多いと思いますよ」  なんとも耳が痛い話である。かく言う記者も昨年の有馬記念では有力馬の一角であったキタサンブラックを“カッコつけて”切ったお陰で、1着のゴールドアクター、2着のサウンズオブアースが当たっていたにもかかわらず3連単をアッサリと外してしまった。この話をTARO氏にしたところ、こう指摘された。 「典型的なダメな買い方です。まず、券種の特性をしっかりと把握すべきです。3連単は基本的に配当が高いので、無理に絞り込む必要はありません。絞り込んで買うなら、2連単や2連複を買ったほうがいいんです」  また、TARO氏は「予算に応じた券種選びと買い方ができていない人は多い」と指摘する。 「3連単はそもそも絞る馬券ではありません。極端な話、3連単は当てる馬券ではなく、当たる馬券なのです。ラッキー!な要素が多分に含まれるわけです。そのため、当たってラッキー!くらいのノリでいるべきなのです。記者さんの有馬記念のハズレもそうです。せっかく穴馬からいっているのだから、ちょっとでも気になったキタサンブラックは消すのではなく、買うべきだったんです。買ったことで買い目が10数点増えても、それを帳消しにする配当があったワケですからね」  確かに帳消しにする配当はあった。3連単で12万5870円……たかだか買い目が10点ほど増えたところで、余りあるプラスになっていたことはこの大万馬券が証明している。
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