競馬で勝つためには予想よりも「馬券の買い方」が重要
「まず、競馬など公営ギャンブルはどういうギャンブルなのかという本質的なことを理解することが重要です。公営ギャンブルの本質は“客対胴元”ではなく、実は“客対客”なのです。賭けたカネを的中した者が分けあうことが公営ギャンブルの本質です。だから、ライバルはJRAじゃないんです。隣のオジサンなんですよ」
そう、言うなれば限られたパイの取り合いこそ、公営ギャンブルの本質なのである。そこで重要になってくるのは、当てるための予想力ではなく、馬券の買い方だとTARO氏は断言する。
「競馬は出走する馬が少なくなればなるほど、買い方が重要になります。なぜならば、買い目の選択肢が減るワケなので的中確率は上がります。的中確率がたかくなれば、的中した後、いかに効率的に当てたかが重要になります。的中率よりも回収率を軸に考えなければいけないんです」
要するに「的中率は打率、回収率は得点圏打率」であり、チャンスで打てない打者よりもチャンスでしっかり仕事するバッターが野球で重宝されることに相通ずるとTARO氏は言う。
「買い方は競馬だけではなく、すべての公営ギャンブルに当てはまるキーワードです。例えば、以前SPA!のボートレース女子の企画で、競馬予想のメソッドを元にボートレースに挑戦したことがあるのです。残念ながら、惨敗したのですが、一定の手応えを感じました。何号艇が勝つかを考えなくてもイイと思うんです。2、3着にきそうな艇がいたらそれを軸に頭を流せばいい。無理に頭を当てなくてもいいんです。これがスポーツなら、1着を目指す必要がありますが、ギャンブルでは1着を当てなくてもいい。2、3着を当てた上で“1着を探す”という感覚でいればいいんですよ。1着を当てなきゃいけないという呪縛が、そもそもすべての“ハズレの始まり”だと僕は考えています」
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