雑学

薬や医療器具も買わせてもらえない自衛隊病院の悲劇

「何もかもが足らない! ボンビー自衛隊の実態! 04」


 これまでの連載で「衣食住がタダでうらやましい!」と思われていた自衛官のレジェンドが崩れ落ちたところで、もう一つの牙城を紹介しましょう。「自衛隊は医療がタダ! うらやましい!!」という伝説もボロボロに崩れ落ちるターンに参ります。

薬や医療器具も買わせてもらえない自衛隊病院の悲劇 偏差値の高い防衛医大という大学があることは皆さんご存じかと思います。医大に入るのは頭もよくないとダメですが、授業料もお高い。だから庶民のわたくしどもにはなかなか敷居が高いところですが、防衛医大など数校は「授業料はタダ!」です。しかも、防衛医大はお給料もでるという太っ腹体制で、卒業後一定の期間を自衛隊で勤務さえすれば、授業料の返納義務もなくなります。だから、賢い庶民のご子弟のなかには防衛医大を目指す方もいらっしゃるわけです。

 防衛医大卒業の医師はほとんどが任官し、自衛隊に配属され一定期間は防衛省の医師として勤務するのですが、自衛隊の医官は薄給ですし、授業料返納期限の1尉になるあたりで自衛隊をやめ、民間医になってしまいます。民間医になると経験を積み、いい医師になる人が多いので医師の登竜門として防衛医大は優秀ですが自衛隊病院の医官は減る一方なのです。医官としてあまり残らない。

 その理由は二つ。「自衛隊病院には患者が来ないから、医療技術を向上させることができない」ことと、「予算がなく使う予定のない医療器具、薬などを在庫、備蓄して持っていることができない」という大きな理由があります。

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自衛隊の医師は公務員。故に制限も多く……

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