お色気の要素をふんだんに取り入れた格闘エンターテインメント「キャットファイト」。従来のプロレスや格闘技とは一線を画す日本のキャットファイト界を、15年以上に渡って牽引してきた老舗団体CPE（キャット・パニック・エンターテイメント）が、今月13日（月）と14日（火）2夜連続で「視姦距離マット祭」を開催し、会場の「新宿御苑Rosso」に大勢のファンが詰め掛けた。 　CPEのキャットファイトは毎回、新木場1stリングなど大規模な会場で開催され、約700人もの観客を集めることもある人気イベントで、趣向を凝らした演出によるエンタメ性に溢れた試合で盛り上がる。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1290703 　しかし、今回のイベントはかつて品川にあったキャットファイト道場で平日に開催されていた道場マッチをコンセプトに据えている。多くのファンの声に応えて8年ぶりに復活した特別なイベントで、各日限定60席のみを販売し、両日とも平日開催にも関わらず即完売。当イベントでは試合後にちゃんこが振舞われ、選手の私物オークションが行われたが、それも当時の道場マッチを汲んだものだという。 　ファン感謝祭的な意味合いも強く、いつもは設営されたリング上で繰り広げられるキャットファイトを観客は至近距離で目の当たりにすることになる。リングロープさえないため、最前列のお客さんの膝がロープ代わりなるという、“膝枕ブレーク”を全試合で採用。 　下着姿の選手が“股開き3カウントフォール”“ギブアップ”などを取った後にバナナを使ったセクシーパフォーマンスを行い、審査員役の“バナナおじさん”が独断で採点するポイントを獲得していく恒例「バナナマッチ」のほか、これぞキャットファイトの醍醐味とも言える「追い剥ぎマッチ」なども行われた。 　冗談でもど突きあっているとだんだんヒートアップしてくるのが人間。試合前は穏やかな表情で写真撮影に応じたファイターたちも、リングに上がると目の色が変わり、ブラジャーが剥ぎ取られパンツが食い込む肉弾戦に。徐々にガチンコモードになっていく試合も少なくない。そんなオンナ同士の生々しいやり取りが、男たちの妄想を膨らませ胸を熱くさせる。 　観客の9割以上は男性だが、会場には女性客の姿もチラホラと散見された。過去にはキャットファイトを観に来ていた女性ファンが選手になることもあるというから驚きである。 　このようなイベントでは一般参加者の写真撮影がNGな場合も多いが、CPEのキャットファイトは写真撮影も基本的には自由なのも特徴。多くの人がシャッターチャンスを逃すまいと鼻息を荒くしながら、選手たちにカメラを向ける。そんな旺盛なサービス精神とエンターテイメント性の高さが長く愛されている要因のひとつになっているようだ。 　規制の厳しい今のテレビでは絶対に見ることができない（かくいう当記事でも披露できない写真が…）この格闘ショーは、やはりナマ観戦が一番。 　直近では4月10日・11日の興行や、新木場での5月11日からの3DAYS興行をCPEは予定しているが、いずれも残りの席はわずか。すでに完売している日程もあるようなので、興味のある方は早めのチケット購入をオススメしたい。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1290702 ＜取材・文／日刊SPA！取材班＞