更新日:2022年08月25日 10:13
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亡命中国人漫画家が語る「日本が“美しく”見える理由」

本当の日中友好のために

 2014年に日本に来てからずっと、私は日本の友人たちの支援を受けている。付き合いを深めるうちに友人たちの所属する政治的立場が分かるようになった。  友人たちは“右”と“左”とではっきりと分かれている。ラインを越えての積極的な交流はないようだ。  幸いにも外国人である私は左右双方の友人たちとの交流を続けることができた。そして気づいたのだが、天安門事件記念集会やウイグル人支援の活動、中国の民主化を求めるデモや集会に参加するのはほとんどが“右”の人々だ。“左”の人々の姿はまったくといっていいほど見かけない。  私はそうした集会に頻繁に足を運んでいる。それも私の日本での政治的立場が「きわめて右」に見える理由なのだろう。  言論の自由のない国から日本にやってきた、脱北者ならぬ「脱中者」にとって、日本政府権力の拡大を恐れる“左”の主張は理解するものの、現実的に存在している全体主義国家、中国と北朝鮮はそれ以上の脅威だと考えているからだ。  右や左という立場は捨て置いて、日本人全体が一致団結して、アジアと自由世界の敵である中国に向き合って欲しい。これが私の願いだ。  中国文化が大好きだという日本の友人はよく私に「どうすれば日中友好は実現するのか」と尋ねてくる。私はいつもこう答えている。  中国共産党の統治は外部に敵がいなければ成り立たない。日本への憎しみを煽り立てること、これが中国人を団結させるためのツールになっている。だから中国共産党が存在するかぎり、本当の日中友好はあり得ない、と。  中国共産党を解体させること、これこそが中国人に幸福をもたらし、日本の安全保障を実現させることにつながる。そして、解体した時こそ恒久的な日中の平和が実現する。共産中国が崩壊し北朝鮮が消滅したその時こそ、日本は自衛隊を不要とする時ではないだろうか。 <文/辣椒>
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