読書の秋! 岡林裕二のオススメは相撲マンガ!? ――小橋建太の青春おすそわけ#9【岡林裕二vol.1】
――「Fortune Dream(以下FD)」(※小橋が不定期で主催している興行)も若手の発掘というか、いままでにない組み合わせを実現させています。岡林選手はFD3から出場されていますが、小橋さん、岡林選手にオファーした理由はなんですか?
小橋:単純に、僕が試合を見たいからですね。でもね、次から出たくないって言ってるんですよ。
岡林:そんなこと一切、言ってないですよ(笑)!
小橋:「岡林君、FD5よろしく!」って言ったら、「いやあ・・・・・・」って。
岡林:ウソです! 言ってないです(笑)!
小橋:関本君は「ぜひ!」って言ってくれたよ。
岡林:僕もぜひ出たいですよ!
小橋:ホントなの? FD4で休憩前にやった試合が、すごく評判よかったんだよ。(潮崎)豪と野村(卓也)君、岡林君と清宮(海斗)が組んだ試合。団体をクロスした組み合わせなんだけど、想像を超える熱い闘いだった。
岡林:FD3で潮崎選手と組みまして、相手が関本選手、火野(裕士)選手だったんですけど。潮崎選手がリングに立ったときに、「このチョップはどんだけのもんやろう?」って、すごい熱くなってきたんですよ。味方なんやけど、ちょっとやってみたいなと思って。コーナーの潮崎選手にタッチするとき、タッチをチョップで、バチーン! お前いけー!って。
小橋:そんなことしたの?
岡林:いや、やってないですけど(笑)。それくらい、闘ってみたいなと思ってたんです。FD4のときにそれが実現したんですけど、実際やってみたら、潮崎選手のチョップは、スピードもそうやし、後ろにボーンと抜ける感じがして、「うわあ、すごいなあ!」と。清宮選手も野村もバチバチやり合うんで、それでまたさらにヒートアップして。潮﨑選手もたぶん感じてたと思うんですよ。それでもう、ガンガンやり合ったので、時間が経つのもあっという間でしたね。
――逆水平と言えば小橋さんですが、小橋さんから見て、岡林選手の逆水平はいかがですか?
小橋:大日本プロレスに取材に行ったとき、岡林君に「こういう打ち方をしたほうがいいよ」って言ったんだよね。
岡林:「手打ちになってるから、全身を使って打て」という指導を受けまして。それから毎日、道場のサンドバッグに何本も打って練習しました。
小橋:本当に良くなってきてる。もっともっと、ステップアップしていってほしいね。チョップにもいろんなチョップがあるけど、自分のオリジナルにしないとダメだと思う。突き詰めて練習して、頑張ってください。
岡林:ハイ! ありがとうございます!
岡林選手は10月15日の試合中、右肩を負傷し、右肩関節脱臼および肩鎖関節脱臼と診断された。当面、試合は欠場して治療に専念するという。一日も早く回復し、また元気にリングで“ピッサリ”ポーズを見せてくれることを心から願う。
【PROFILE】
●岡林裕二(おかばやし・ゆうじ)
大日本プロレス所属。’82年10月31日、高知県南国市生まれ。小学校のとき相撲、中学校のとき柔道、高校ではウエイトリフティングに打ち込む。高校卒業後、陸上自衛隊に入隊。体育学校でウエイトリフティングのオリンピック選手を目指すも、6年間成績が振るわず、部隊への配属を言い渡される。そんなとき関本大介の活躍を見て、プロレスラーを志す。2008年6月27日、大日本プロレスでデビュー。2015年、BJW認定世界ストロングヘビー級王座を初奪還し、プロレス大賞・敢闘賞を受賞。178cm、115kg。Twitter:@bjw_pissari
●小橋建太(こばし・けんた)
(株)Fortune KK代表取締役。’67年3月27日、京都府福知山市生まれ。’87年6月、全日本プロレスに入団。“プロレス四天王”と呼ばれるレスラーの一人。2000年6月、プロレスリング・ノアに移籍。’03年3月、GHCヘビー級王座獲得。13度の防衛に成功し、“絶対王者”と呼ばれる。’06年6月、腎臓がんが発覚するが、2007年12月、奇跡のプロレス復帰を果たす。’13年5月11日、引退。現在はチャリティーや講演会など、幅広い活動を続けている。Twitter:@FortuneKK0327
構成/尾崎ムギ子 撮影/橋本一美 取材協力/有隣堂・伊勢佐木町本店
尾崎ムギ子/ライター、編集者。リクルート、編集プロダクションを経て、フリー。2015年1月、“飯伏幸太vsヨシヒコ戦”の動画をきっかけにプロレスにのめり込む。初代タイガーマスクこと佐山サトルを応援する「佐山女子会(@sayama_joshi)」発起人。Twitter:@ozaki_mugiko
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■「~BIGJAPAN DEATH VEGAS~2017」
http://www.bjw.co.jp/event_detail.php?id=1514
【開催日】2017年12月17日(日)
【開場時間】14時15分
【開始時間】15時00分
【会場】神奈川・横浜文化体育館
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