個人情報ダダ漏れを防ぐ5つの方法
四六時中スマホを手放さず、SNSで誰かと繋がっていると、望むと望まざるとにかかわらず、膨大な個人情報を日々ネット上に残していることになる。では、自分の個人情報はどれだけ流出しているのか? セキュリティの専門家や被害者、さらには記者の検証により、個人情報ダダ漏れ社会の実態を詳らかにする!
個人情報ダダ漏れはどのように自衛すればよいのか。識者2人に解説してもらった。
まず一番身近なのが「メールの自衛」と語るのはサイバーセキュリティ専門家の文月涼氏。
「Gmailを利用しているなら1つのアカウントで複数のアドレスが持てる機能はおすすめです。これは、メアドのアットマーク直前に“+任意の文字列”を挿入することで、AmazonやFacebookなど登録したサービスごとにメアドを使い分けられる機能。流出した際にもすぐに流出源が特定できます。もちろんサービスごとに別々で複雑なパスワードを設定し、使い回しは厳禁です」
また、カフェなどの無料Wi-Fiについては「繋いだ時点で危険なので、できれば使わないのが一番。モバイルルーターやテザリングを活用してほしい」と断言。
スマホ選びも個人情報漏洩を抑えるためには重要だ。
サイト『激裏情報』管理人の本堂まさや氏によると、「アップデートが数か月に一度ある機種を使うべき。面倒がってアップデートを後回しにするのはダメ。また、古い機種はアップデート不可のことが多いので、PCでも5年程度で買い替えを推奨します。個人情報の塊であるスマホはさらに頻繁に買い替えるべきです。格安スマホは論外」。
サイトからの個人情報流出に対しても自衛する方法はある。
「使っていないサービスは個人情報を預けっぱなしにしているのと同じ。1年以上ログインしていないものは退会すること」(文月氏)
ネットで人と繋がるということは、ハッカーと繋がるリスクも孕んでいるということを忘れずに。
<個人情報ダダ漏れリスクを防ぐ 今からできる防衛策5項目>
1.Gmailはサイトごとに別々にせよ
2.カフェの無料Wi−Fiは使わずモバイルルーターを使え
3.アップデートが多いスマホを買え
4.パソコンは5年、スマホはより頻繁に買い替えよ
5.1年以上ログインしてないサイト・SNSはすべて退会せよ
<Gmailはこう変えよ>
元の例:taroyamada@gmail.com
変更例:taroyamada+LINE@gmail.com
【文月涼氏】
サイバーセキュリティ専門家。内閣官房内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)上席サイバーセキュリティ分析官。国民へのセキュリティ意識向上に取り組む。
【本堂まさや氏】
サイト『激裏情報』管理人。我が国最大の裏情報サイトの管理人。ハッキングから闇サイト情報まで年間1000本以上の裏情報を更新。https://gekiura.com/
取材・文/青山由佳 伊藤綾 山野祐介 ツマミ具依 鈴木俊之(本誌)
― 俺たちの個人情報はダダ漏れだった!! ―
個人情報ダダ漏れリスクを防ぐには
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