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iPhone XS/XR限定!海外格安通信手段の使い勝手は?

~柳谷智宣の「デジタル四方山話」第48回~

 海外旅行時でも、スマホは手放せない人は多いだろう。もちろん、筆者もインターネットがなければ死んでしまうので、データ通信は確保しておく必要がある。auとドコモであれば24時間980円で国際ローミングサービスを利用できるし、ソフトバンクであれば、アメリカなら無料で、その他の場合でも2980円で利用できる。2~3日の観光であれば、これらのサービスを利用するのもありだ。  しかし、1週間以上の旅行だったり、現地で連絡するための電話番号が欲しかったり、格安SIMを使っていて国際ローミングサービスが利用できない場合などは、別の手段を用意するしかない。これまでは、空港に着いたら旅行者向けのプリペイドSIMを購入して、自分で設定するのがもっとも手軽で安く済ませる手段だった。  実際、ゴールデンウィークにモンゴルへ出張したときは、30日間3GBプランのSIMを購入した。価格は1000円もしなかったので、ずいぶんリーズナブルだ。SIMをセットしたら、指定された番号に電話をかけるとアクティベーションできる。

モンゴル出張の際はプリペイドSIMを活用

iPhone XS/XR限定でオススメの格安通信手段eSIMとは?

 とは言え、空港に着くのが夜だったりすると店が開いていない。初日の夜こそ、ネットでいろいろと調べたり確認したりしたいことだろう。また、どこでもSIMを売っているわけではない。街中の店だと英語が通じるとは限らないし、そもそもコミュニケーションが難しいというケースもあるだろう。心配な人だとWi-Fiルーターを日本からレンタルしていくケースも多いが、ずいぶん割高にはなってしまうし、通話もできない。  そこで、iPhone XS/XR限定でオススメなのが、eSIMだ。モンゴルから帰国してすぐにラスベガスへ出張したので、早速利用してみた。キャリアは手軽なプリペイドプランを提供していた「T-Mobile」を利用した。

「T-Mobile」のアプリをダウンロード

「T-Mobile」のアプリをインストールし、メールアドレスと利用場所となるラスベガスの郵便番号を入れると、すぐに「Select a Prepaid plan」の画面が出た。ツーリストプランでは、2GBのデータ通信と1000分の通話で21日間使え、価格は30ドルだった。通常はこちらで十分だろう。筆者はネットを使いまくるので40ドルのプランにした。30日間有効で、通信量は10GB、通話は無制限だ。後はクレジットカード情報とPINを入力すれば契約完了。続けて、モバイル通信プランを画面に従って追加しておく。  アメリカに着いたら、「設定」の「モバイル通信」から「モバイルデータ通信」の回線を切り替えればいい。SIMを購入する必要もなく、すぐに現地の通信と通話を利用できるようになる。5日間自由に使いまくっても10GBを使い切れず、快適&安心だった。これで1日1000円なのだから、激安だ。  筆者としては、飛行機が到着してすぐに使える、と言うのが心強い。Wi-Fiが使えないときに、トランジットの場合は出発便の状況やゲートを調べたり、空港内のショップを検索したりできるのはありがたい。また、SIMの交換をしなくて済むのも地味に嬉しい。SIMを取り出すピンが必要ないし、取り外した日本のSIMを管理する手間もかからない。

余裕を見て10GB使える40ドルのプランを選択

利用するときにiPhoneの設定から回線を切り替えるだけでOK

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世界35カ国で共通の料金プランが特徴
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

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