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年収1800万円でも負け組…50代独身の孤独はカネで解決できなかった

給料泥棒、ガハハおじさん、名誉副部長etc. 存在自体が目障りな50代社員はどの会社にもいるが、彼らとて望んで“負け組”になったわけではない。負け組50代の主張と打算に耳を傾けつつ、誰もが通る“加齢”の恐怖にどう抗うか、その中から学んでいこうではないか。

負け組

「幸せそうな家庭を見るのがツラい」と、休日は外出せずに自室にこもることが多いとか

高級外車も都心タワマンも“独身”の闇を癒やしてはくれない

…梶原洋介さん(仮名・54歳)総合商社/年収1800万円/勤続32年

 勝ち組、負け組の判別は収入の多寡だけでは決まらない。

「年収1800万円。住まいは麻布のタワーマンションで愛車はマセラティのグランツーリズモ。それでも負け組感でいっぱいです」

 そう語るのは大手総合商社で課長職を務める梶原さん。世間的には十分すぎるほどの勝ち組だが、そこまで卑下する理由とは?

「部長クラスの同期の年収は3000万円近く、出世競争に負けたというのが一つ。もう一つは生涯未婚が確定しそうなことですね」

※写真はイメージです

 現役バリバリの30、40代。「男は出世すれば、いくつになっても嫁は見つかる」を信条に、仕事第一に働いてきた。プラント開発事業で巨額の損失を出し、出世競争から大きく外れたことで、本格的に嫁探しを始めたのが50歳のとき。

「職場で一般職として働く仲里依紗似の女性(28歳)とディナーやドライブなどのデートを繰り返し、意を決してプロポーズしたら……断られたんです。『俺は収入も貯金もある。生活には不自由させない』と主張したときの彼女の言葉がショックでした。『梶原さんと結婚して子供が生まれて、その子が小学生のときに梶原さんは何歳だと思う? 60歳だよ。運動会とか恥ずかしくて行けないよ』と。正論すぎて返す言葉が見つかりませんでした。カネなんていくらあっても墓場まで持っていけるわけでもない。俺、何のために……誰のために働いてるのかなって」

 50代独身の不遇感は、カネで解決できるものではないのだ。

― 負け組50代の背中 ―





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