更新日:2022年12月26日 01:16
仕事

自己破産、投資サギ、クビ…破滅した3人の社長から学んだこと

 こんにちは、内野彩華(うちのあやか)です。  新宿・歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗経営する、年商10億円の歌舞伎町の女社長。そんな私が野心の大切さを説く、この連載。第19回は「ミニオンズに学ぶいいボスの見つけ方」です。
ボス

※画像はイメージです

 ミニオンズとは、映画『怪盗グルーのミニオン大脱走』などの「怪盗グルーシリーズ」に出てくる黄色いキャラクターです。ミニオンズはボスがいないと生きていけないので、常に強いボスを渇望しながら生きています。  私が15年間アップスを経営してきて感じるのは、世の中は強いボスを求めるミニオンズで溢れているということ。そこで、今回は「ミニオンズに学ぶいいボスの見つけ方」をお話ししようと思います。

世の中は今、「強いボス」を求めている?

 私が世界情勢について語るのはおこがましいですが、世の人々は心のどこかで「キャラが立った強いボス」を求めています。例えば、アメリカでいうとオバマ元大統領やトランプ大統領、日本だと小泉元総理大臣や安倍総理大臣がそれにあたります。  これは恋愛も仕事も同じです。    恋愛の場合、パートナーには「自分にないもの」を求めます。仕事だと「自分が手にしていないスキルや考え方」を学びたいと思います。  かくいう私も、自分の人生を振り返ってみるとミニオンズの一人でした。恋愛に、仕事に、いつも強いボスを渇望しながら、探し、さまよい続けていました

最初に出会ったボスにはダマされた

 15年前に「アップス」をはじめたときは「社長」がどんな仕事をするのかまったくわからなかったので、知り合いの社長のなかから私のボスを見つけようと思いました。  そして、社長を見つけては勝手に心の中で「ボス」と位置づけてはあがめることにしていました。  最初のボス、Aさんは「俺はいろんな会社を経営している」と言っていました。当時、小さいキャバクラをギリギリで経営している私にとって医療関係、金融関係、飲食、不動産業、貿易商と広範囲に渡って経営しているAさんの話はとても魅力的でした。  なかでも貿易で、カンボジアにある香木(香りのする木)を輸入して日本で売るという話はすごく興味深かったのを覚えています。Aさんも「まだ香木は日本にはないから、大ヒットする」と自信満々でした。  いろいろ話を聞いているうちにAさんは「100万円ずつ3人に出資を呼びかけようと思ってる」と言いました。そして、 「もし、出資者の1人になれたら毎月10万円ずつ利息が入ってきて、10か月で元が取れたうえ、その先は10万円が全部利益になる」  そう語るAさんに、私は喜んでなけなしの100万円をさし出しました。
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あっけなく死んでしまったAさん
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新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中

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