バブルから30年…「オジサンの生き様」はどう変化した?
そして、やってきた’00年代は“オジサンの自己肯定期”となる。
「屁理屈で自己肯定しつつ、オジサン自身の魅せ方も変わりました」
『おじさん的思考』(内田樹)や『おっさん力』(影山貴彦)が出版され、雑誌『LEON』が「ちょいワルオヤジ」を提案した時期。他方で’00年代は長引くデフレに’08年のリーマン・ショックが重なり、オジサンはより追いつめられた。
’10年代のオジサンは「ネタ的に扱われる存在になった」とプチ鹿島氏は語る。’11年は『おじさん図鑑』、’17年は「おじさんLINEごっこ」が流行した。最近ではイジられオジサンの代名詞・出川哲朗が再ブレイク中。「イジられつつ粛々と生きるしかないのかもしれない」のがオジサンの現在である。
【プチ鹿島】
時事芸人。’70年生まれ。新聞・雑誌をくまなくチェックし、芸人ならではの視点で時事ネタを読み解くスタイルが人気。TBSラジオ『東京ポッド許可局』『荒川強啓・デイキャッチ!』に出演。近著に『芸人式新聞の読み方』(幻冬舎)
<イラスト/なかむらはるみ>
― 中年男[おじさん]の30年史 ―
―[中年男[おじさん]の30年史]―
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