更新日:2018年07月24日 20:59
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なぜ東大生は「テストで100点満点」を目指さないのか?

「落ちこぼれ出身」だから気づけた効率化の方法

――やはり、東大生は「選ばれし者」ということなのでしょうか。 西岡:「選ばれし者」だけではないとは思います。「東大に合格するのは地頭がいい人間だけ」というわけでもありません。例えば僕のように、「選ばれし者」じゃない人間でも合格できるわけですから。僕もこの入試問題を解けるようになるのに超苦労しました……なにせ2浪しているわけですから(笑)。でも、東大生の多くは僕が解けるようになるまでに3年かかった入試問題を1年で解けるようになっているわけで、その行動が効率的なのは当然といえば当然です。 ――そんな東大生たちの習慣を目の当たりにして、西岡さんはどのように感じましたか? 西岡:僕自身、東大生としては珍しい「落ちこぼれ出身」だったので、入学当初はすごく劣等感がありました。でも、「圧倒的に頭の回転が早い周囲の東大生たちのマネができないなら、彼らの習慣のエッセンスだけを抽出して、簡単なものに作りなおしてみよう」と開き直ってからは、自分に合った効率的な習慣を実践できるようになりました。

習慣化するためには「楽しむ工夫」が効果的

――西岡さんならではの習慣とは? 西岡:小さい頃からずっとゲームが好きだったので、カードゲームやテレビゲームなど、いろいろなゲームの要素を日常に取り入れるようにしています。周囲の東大生から学んだ効率化のテクニックと、僕が慣れ親しんできたゲームのエッセンスを融合させたオリジナルの習慣です。 ――「東大生の効率性」に「ゲーム」を掛け合わせるというのは意外な組み合わせですね。 西岡:ゲームを取り入れることで楽しみながら継続することができるんです。効率的な習慣を身につけるためには楽しんだほうが断然トク。楽しいから続けられたという経験は多くの人にあると思いますが、僕の習慣もゲームをクリアする要領で、さまざまなタスクをクリアしていくというイメージなので、ストレスなしで継続することができます。偏差値や知識の量などに関係なく、日常のあらゆる作業を効率化できるので、学生や受験生はもちろんビジネスマンの方にもオススメです。  学生団体の代表や書評誌編集長、家庭教師などを行う西岡氏はこの習慣を同級生や後輩、生徒らに伝授し、好評を得ているという。偏差値35からはい上がった男には、ちまたに溢れる「優等生」や「インテリ」といった東大生のイメージとは、大きく異なる強みがあった。
(にしおか いっせい)東京大学3年生。偏差値35から2 浪後なんとか東大に合格。現在は東大書評誌『ひろば』編集長、「ドラゴン桜2 東大生プロジェクト『東龍門』」のプロジェクトリーダーなどを務める。著書『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』が12万部を突破。最新刊『東大式習慣「ゲーム化」でラクラク身につく<最強の効率術>』が発売中
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東大式習慣「ゲーム化」でラクラク身につく<最強の効率術>

偏差値35からはい上がった東大生が「<最強の効率>を生み出す習慣」を初公開! 落ちこぼれだった著者はいかにして「大逆転」を果たしたのか?

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