男性ホルモンの少ない男が増加。その理由とは?
精神科医の和田秀樹氏は、現代の社会構造の変化が男性ホルモンの低下を引き起こしていると指摘する。
「かつての日本は終身雇用や年功序列が当たり前だったため、40~50代会社員の男性ホルモンが低下して、多少やる気や集中力が落ちても、さほど問題にはなりませんでした。ただ、現在は、中高年でもリストラや競争にさらされている。男性ホルモンの低下により、“枯れてしまった”心や体では周囲についていけず、症状を悪化させる人も多くいます。また、昨今は、何かと『セクハラだ』『パワハラだ』と言動に制限を設けられ、男性性が抑えつけられる。こういった風潮も男性ホルモン低下に拍車をかけている遠因かと思います」
かくも多大な影響を心身に与える男性ホルモン。中年男性の健康維持のためには不可欠なのだが、十分に認知されていないのが実態だ。
― 体調不良の原因は[男性ホルモンの減少]にあった! ―
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