なぜか「発達障害の人ばかり集まる」お店の日常とは?――光武克の「発達障害BARにようこそ」
―[発達障害BARにようこそ]―
東京・渋谷にある発達障害バー「The BRATs(ブラッツ)」。ここは、マスター以下スタッフのほぼ全員が“発達障害の当事者”であるバーです。当店には毎晩、僕らと同じように発達障害の悩みを抱えたお客さんたちがいらっしゃいます。そんな生きづらさを抱えた方たちが少しだけ羽を休めに立ち寄るバーの日常を、僕、マスターの光武克(みつたけ・すぐる)がご紹介します。
はじめまして。発達障害バー「The BRATs(ブラッツ)」のマスター、光武克です。昼は予備校でフリーの講師として働き、夜はこのお店に立って、たまにはこうして執筆活動もしたりしています。ちなみにバツイチです。
ところで、皆さんは発達障害という言葉をどの程度、ご存じですか? 厳密に説明すると、発達障害というのは、発達障害者支援法のなかで「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの 」と定義されています。
ちょっと難しい説明でしたが、おおざっぱに分類すると、自分の世界に閉じこもりがちな「自閉症スペクトラム症」(ASD)、注意欠陥と衝動性が強い「多動性注意欠陥障害」(ADHD)、そして特定分野(例えば計算だけ異常にできないなど)の理解が著しく低い「学習障害(LD)」の3種類が、一般的に知られています。
そして僕自身、ADHDとASDの傾向が強いという診断を受けています。そんな人間が代表を務める空間ですから、集まるスタッフもお客様も“発達障害の特性”で苦労なさっている方が多くなっているんです(とはいえ、発達障害じゃない人が入店NGというわけじゃないですよ!)。
僕は毎晩この場所でそんなお客様といろんな話をさせてもらっています。ちなみに、場所柄もあって、ここにいらっしゃるお客様は「発達障害で悩んでいるけど、それでもなんとか一般企業で働けている」という、会社員の方が多いです。
「誰かに悩みを打ち明けたい」と訪れるお客さんたち
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(みつたけ・すぐる) 発達障害バー「The BRATs(ブラッツ)」のマスター。昼間は予備校のフリー講師として働く傍ら、‘17年、高田馬場に同店をオープン。’18年6月からは渋谷に移転して営業中。発達障害に関する講演やトークショーにも出演する。店舗HP(brats.shopinfo.jp) ツイッターアカウント「@bar_brats」
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『発達障害グレーゾーン』 徹底した当事者取材! 発達障害“ブーム"の裏で生まれる「グレーゾーン」に迫る |
■姫野桂氏の新刊発売記念イベントが開催!
12月20日に姫野氏の新著『発達障害グレーゾーン』の発売記念イベントが開催される。特別協力として関わった「OMgray事務局」のオム氏、株式会社LITELICOの鈴木悠平氏を招き、3人が「発達障害っぽさを抱えて生きる方法」についてトークする。
【日時】12月20日(木)19時開演(18時45分開場)
【場所】神保町「書泉グランデ」7Fイベントスペース
【参加方法】姫野桂 著「発達障害グレーゾーン」(820円・税別)を1Fでご購入いただいた方に、参加券を配布(定員50名)
【予約】電話(03-3295-0011)・メール(grande@shosen.co.jp)で予約可能
*詳しくは書泉グランデHPで(https://www.shosen.co.jp/event/89535/)
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