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知っておきたいカクテルの決まりごと。シェイク、ステア、ブレンドって?

カスタムしたい場合は恥をかかないためにまずはバーテンダーに相談

 前述の「ラスティ・ネイル」は筆者の大好物なのですが、人によっては材料のドランブイが甘すぎると感じるようです。そんな時は、ビルドではなくステアで作ると甘やかさが和らぎます。シェイクすると、さらに印象の変わるカクテルになります。  だからといって、良く理解していないのに、格好を付けるためだけに作り方を指定するのは避けましょう。仕事なので作ってくれるお店もあるとは思いますが、恥をかいてしまいかねません。  シェイクしてやっと混ざる材料をステアにするのは無理です。ステアで綺麗に仕上がるカクテルのなかには、シェイクすると濁ってしまうものもあります。「レッド・アイ」はビールとトマトジュースをビルドしたカクテルですが、ロングカクテル全体をシェイクすることはありません。ましてや炭酸を入れたら、爆発してしまいます。

マティーニは基本的にステアで作ります

 とはいえ、本当に要望があるのであれば、バーテンダーに相談してみましょう。ショートカクテルを頼んで想像よりきつかったなら、「ロックにして」ではなく氷をひとかけら入れてもらうといいでしょう。ステアやビルドのカクテルで、もう少しアルコール感を和らげて欲しければ、「このカクテルはシェイクで作ってもらうことはできますか?」と聞くといいでしょう。問題なさそうなら、作ってくれるかもしれません。  今日のお酒は、食前酒にビルドカクテル、食後にシェイクのカクテル、2次会でステアした骨太のカクテルを楽しむのはいかがでしょうか。
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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