鉄オタの迷惑行為が報じられる機会が多くなったが、軍オタも実は負けてはいない。自衛隊の敵は北朝鮮でも中国でもなかった――モラルをわきまえない迷惑な軍事オタクの実態をリポートする!
【おねだり型】自衛隊の備品や隊員が持つ私物を欲しがる軍オタ

(画像はイメージです)
見学者に配られる記念グッズでは飽きたらず、自衛隊の備品や隊員が持つ私物を欲しがる「おねだり」型の軍オタに手を焼いている。隊員の個人所有物や備品を盗む輩も。完全に犯罪だが、場合によっては任務に支障をきたすこともあり得るので言語道断だ。
「体験航海や艦内見学の際、何度もお見えになる“常連さん”から、『その名札、官品ではない私物でしょ? また作ればいいじゃん!』とか言って引っ剥がそうとします。あげないと艦内に居座る勢いです。渡して帰ってもらうしかない」(護衛艦乗組員2尉)
「護衛艦の見学日に、幹部以上、全員の名前の入った色紙を作ろうと、あちこち艦内を歩きまわる軍オタがいた。順路を無視して動くので、ほかの見学者には大迷惑」(護衛艦乗組員1曹)
いくら隊員の自費購入とはいえ、部外者に渡せない名札や部隊名入り帽子とは違い、誰に渡しても差し支えないものもある。ピンバッジや名刺の類いだ。
「名刺を渡すと頻繁にメールを寄越してきて、SNSで友達申請される。いちいち対応していたらキリがない」(元潜水艦艦長・2佐)
とはいえまだ私物の範疇なら隊員が我慢すれば済む話だ。国民の血税で購入した自衛隊の備品を持ち帰ろうとする輩もいるという。
自衛隊の募集や広報業務を担う、地方協力本部勤務の3曹が明かす。
「陸では、『○○中隊』と書かれた表札、掃除道具、海では双眼鏡、空では整備庫内に置いてあったドライバーを持ち出そうとする者もいました。窃盗事案ですが、皆、『自衛隊が好きで記念に持ち帰りたかった』というので大ごとにはしませんでしたが」
なかにはトイレに入った際、用具庫を開けてトイレットペーパーや掃除用具を持ち帰ろうとした者もいたというから驚きだ。

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― [軍オタ]に自衛隊が困っている! ―