二刀流オジュウチョウサンは何着!? 南武特別直前アンケートで見えた競馬ファンの本音
4年8ヶ月ぶりに挑んだ平地競走(開成山特別)を見事快勝した障害競馬の絶対王者・オジュウチョウサン。その後一旦予定していた九十九里特別を回避し、いよいよ本日(11月3日)、東京競馬9R・南武特別で平地復帰2戦目を迎える。
有馬記念出走を夢見るオーナーの期待、それを見たいと望むファンと、障害JG1の連覇も見たいと思うファン。さまざまな思いが交錯するなか、年末に向けての本当の試金石になるレースになりそうだ。
今回の冒険も、公営競技生主の筆者と同期の松坂世代でネット競馬ブログ界の重鎮「世界的備忘録」のブロガーg.kishi氏とともに、事前に実施したアンケート結果も加えてレースを紐解こうと思う。
当初予定していた九十九里特別(中山)から、南武特別(東京)に変わったことで、オジュウチョウサンに求められるレースのタイプは大きく変わったとg.kishi氏は語る。
g.kishi:「東京の馬場はとにかく上がりが必要、という観点からオジュウチョウサンが対応できるのか? ライバルに走れそうな馬いるのでは? という感じですね。私はオジュウチョウサンがしっかり対応できるのかは疑問が残ります。開成山特別は最後の3ハロン(600m)が(1ハロン=200mごとに)12.2-12.3-12.7の平坦なラップ。対して現在の東京芝コースは最後の1ハロン(200m)で11秒台が要求されるレースが続いていますからね。」
厳しい見解だ。昨年の南武特別での勝ち馬の上がり3ハロン(600m)時計は「33秒2」であった。オジュウチョウサンにそのような高速の上がりタイムを出す力は果たしてあるのだろうか?
開成山特別での上がりは37秒1。しかしこれは上がりの出にくい福島で、コースを1周半する条件でのもので、これが限界と考えるにはもう少し情報がほしいわけだが、そんなオジュウチョウサンの上がりに希望が持てる実績が2つある。
1つは2018年4月の中山グランドジャンプ(JG1)で出した36秒9の上がり。一見平凡そうではあるが、600メールまでのうちに持ったままコーナーを回り、ダートコースを横切り、直線に置き障害があっての時計である。1つにつき1秒は遅くなる要因と考えたら、実質33秒9という時計が叩き出せる夢の計算が成り立つ。
もう1つは競馬デビュー戦だ。2013年10月の2歳新馬で34秒5という時計を出している。当時2歳。勝ち馬は33秒6という時計であったが、4コーナ11番手付近からそのまま11着になるなど、ペースに大きく置かれたわけではない負け方であった。それからちょうど5年。成長し、障害戦で破格の時計を出している上積みを考えれば、これも夢があろう。

東京といえば長い直線。上がりタイムを出せるか?
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公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
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