更新日:2020年11月19日 08:46
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9歳オジュウチョウサンの中山GJ5連覇がかかる一戦、馬券はどう買うべき?

 もはやJRA唯一の障害馬での顕彰馬グランドマーチスを超え、誰もが認める日本最高の障害馬オジュウチョウサン。9歳で迎えた前走阪神スプリングジャンプも圧勝で障害連勝記録は12を数え、勝てばそのまま記録になり続けるわけだが、J・G1連勝記録も7連勝目に挑戦となる18日の中山グランドジャンプは、残念ながら新型コロナウイルスの影響で観戦は叶わない。阪神スプリングジャンプの様子を六甲山から撮影した動画がバズるなど、オジュウチョウサンのレースは競馬ファンなら「見たい!」と思うのは当然だ。テレビ・ラジオなどでじっくり観戦。早く収束を願いたい。
オジュウチョウサン

オジュウチョウサン ※写真は2017中山大障害・筆者友人撮影

トラスト回避で2強の様相 馬券どうするか問題

 その中山グランドジャンプだが、オジュウチョウサンのライバルの一角、トラストが回避となり、昨年中山大障害馬シングンマイケルの対抗人気が明らかな情勢となった。こうなるとオジュウチョウサン→シングンマイケルに人気集中となろう。せっかくだから少しでも儲けたい、そんなヒントを探るべく、勝SPA!予想陣は今回もオジュウチョウサンのレース予想をしつづけてきた公営競技ニコ生解説の筆者・シグナルRightと、競馬ブログ界の重鎮「世界的備忘録」のg.kishi氏の松坂世代同期コンビでお送りする。
出馬表

出馬表(主催者発表のもので確認してください)

 順を追って考えよう。まずはオジュウチョウサンだがg.kishi氏の見解は多くのファンと同様に「前走の阪神スプリングジャンプもレコードで圧勝し、衰えを見せていない。さらに今回のライバルもほぼ阪神スプリングジャンプで倒している相手。中心は揺るぎない状態です。5連覇を期待しましょう」と鉄板模様。筆者も賛成だ。絶対王者が9歳となっても輝いた3月の阪神戦から急に負けるとは考えづらい。  次に対抗人気となるシングンマイケルだ。 「中山大障害を含めて重賞3連勝でした。オジュウチョウサン以外の馬との決着はほぼ済んでいます。前走もオジュウチョウサンに敗れはしたもののそれ以外の馬達には土を付けています。普通に考えると2着候補筆頭です」(g.kishi氏)  筆者もここは外せないと見る。アップトゥデイトもそうであったように、シングンマイケルもオジュウチョウサンがいなければトップ障害馬と呼ばれるに相応しい一流の強さを持っている。だが、この後の見解がg.kisi氏と筆者で分かれることとなった。

「シングンマイケルに逆転可能な馬がいる」

 その見解の違いは「シングンマイケルの2着が鉄板かどうか」だ。g.kishi氏は2着シングンマイケルが鉄板ではないと考えている。 「中山グランドジャンプは中山大障害と違って直線置き障害がある分、差しが鈍り前が有利。基本的に先行か番手で勝負するメイショウダッサイにアドバンテージがある状況です。前走も完勝で状態も問題なし。他の馬に逆転のチャンスが少なそうに見えるここは、狙いとなります」(g.kishi氏)  なるほど……確かに。だが、筆者はメイショウダッサイがそもそも前で競馬できるのかに不安があると見る。大外枠という点。ブライトクォーツなど前で競馬できる馬がいる中で、しっかり前から競馬できるであろうか。筆者は別にチャンスのある馬がいると見ている。
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アップトゥデイトの次にオジュウと差を詰めた馬がいる
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公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright

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