ダメ部下へのイライラは「部下ノート」に書くべし。その意外な効用とは
部下に関する悩みは、上司であれば誰しもが一つや二つ、抱えているだろう。そして、その悩みをなかなか解決する方法が見つからず、悶々とした日々を過ごしているのではないだろうか。
・部下をどう指導していいかわからない。
・部下の面倒を見るのに時間がかかって、自分の仕事に手がつかない。
・何回言っても話が通じずに、イライラする。
・部下の成績が悪く、上層部からのプレッシャーに耐えられない。
・仕事を振ったらミスばかりで、かえって仕事が増えた。
・部下の代わりに、クライアントに謝りに行くのがおっくうだ。
そんな上司の苦悩を、「たった1冊のノートを使って解決する方法がある」と言うのは、人事政策研究所代表の望月禎彦(よしひこ)氏。それは望月氏が考案した「部下ノート」だ。
先ごろ刊行された『簡単なのに驚きの効果 「部下ノート」がすべてを解決する』(著:望月禎彦・人事政策研究所代表、高橋恭介・株式会社あしたのチーム代表取締役、アスコム刊)に、その使い方が紹介されている。
「部下ノート」のやり方は簡単。次の4つのステップを踏むだけだ。
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ステップ1 日付、気になった部下の名前、その行動をノートに1、2行書く
ステップ2 部下に指導したことを1、2行書く
ステップ3 部下の行動が変わったか、成果につながったかを○、△、×でチェックする。
目安は部下の行動は1週間後、成果につながったかどうかは3週間後。
ステップ4 今後の指導を考える
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なぜ、それだけで「ダメな部下」が「できる部下」に代わるのか? 望月氏によると、「それは、指導法の振り返りができるから」だという。
「何度、同じことを言ったらわかるんだ」「何度同じミスをすればわかるんだ」と心の中で思ったり、実際部下に言ったりしたことはないだろうか。同じ言葉を繰り返し、何度も同じだけ時間が取られる。
自分の仕事の場合なら、一つのやり方でうまくいかなかったら、別のやり方がないか考えるだろう。それと同じで、言ったことで部下が変わらなかったら、もっと伝わる言い方、教え方はないかと考え、実行したほうが当然確率は上がる。
しかし、自分がどう指導したかは、案外忘れやすいもの。
「そこで『部下ノート』にどんな言葉を使ったのか、厳しくしたのか優しく伝えたのかといったことを記録しながら、効果的な指導方法を探っていくのです」(望月氏)。

部下に「何度も同じこと」を言わなくてすむ方法
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