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年収300万円以下に転落したバブル世代の特徴。30代までは安定してたのに…

 年功序列が崩壊したといわれるが、いまだに年齢階層別平均賃金では50代がピーク。しかし、リストラ、転職失敗、介護など、一度道を踏み外せば、いとも簡単に年収300万円以下へと転落する。バブル期に入社し、「恵まれていたクセに」と同情もされない悲しい世代の横顔は、明日の我が身だ。今まで語られることのなかったそんな転落50代のリアルから、社会人後半戦の教訓を学び取る。 転落する50代

転落リスクは40代から急増する

 今回、SPA!編集部が行った「年収300万円以下の50代男性・300人を対象にしたアンケート」において、彼らが年収300万円を切った年齢は7割以上が40代から。裏を返せば、30代までは安定した仕事に就いていたということだ。では、なぜ彼らはその安定を手放したのか? ジャーナリストの藤田和恵氏は、「自己評価の高さからくる脇の甘さが一因」と指摘する。 ================= ●年収300万円を切った時期 10代 6.3% 20代 7.3% 30代 13.3% 40代 32.7% 50代 40.3% 全体の7割が「40代以上」。’80年代後半にもてはやされた「フリーター」が景気悪化とともに転落という構図ではなく、会社員が40代以降に転落している形が読み取れる ================= 「バブルの恩恵を受けて入社したこの世代には、『会社を辞めても、どこかに転職できるはず』という油断が端々にある。加えて、会社に尽くすのが当たり前の企業風土で育ったので、労働法制への理解度も高くない。それゆえ、比較的簡単にリストラを受け入れ、非正規や低賃金の職場しか雇い先がない現実を知って戸惑うのです」
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根拠のない自信だけで野に飛び出せば、転落するのは必定
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