ミスター慶応の仲間2人が逮捕。学生に広がる窃盗の凶悪手口を、窃盗サークルOBが明かす
今年10月、女性への準強制性交容疑で逮捕された「ミスター慶応2016 ファイナリスト」の渡辺陽太容疑者(22)が11月19日、再逮捕された。逮捕容疑は今年5月、都内のカラオケ店で女性を昏睡させ、下半身を触り、さらに現金8000円の入った財布を盗んだ疑い。渡辺容疑者の再逮捕と同時に、慶応大学の学生である光山和希容疑者(22)、事件当時1年生だった男(20)も逮捕された。
「窃盗同好会」。その団体の活動拠点は主に六本木のクラブだったという。
「学生イベントでクラブを貸し切るんだけど、貴重品と合わせて荷物はビニール袋に入れて、受付裏で管理するのね。だから金は取り放題。イベントは大抵、入場料払ったらドリンクフリーのシステムにしてたから、財布を置いてく奴が多いの。
俺たちは10人くらいのグループで、客に扮した5人が実行犯。自分の荷物をあさるフリして人の荷物袋をあさる。あとの5人はスタッフだから、見張り役だね。
実行犯の5人は盗みが終わったらすぐに外に出るし、あえてカメラの死角になる場所を狙ってるから足がつかない。大抵、1回のイベントで7~8個の財布を盗むよ」
もはや大学生とは思えない犯罪手口だが、そんなことして大ごとにならないのだろうか。
「騒ぐ奴はもちろんいるよ。でも、証拠がないからね。スタッフ全員のボディチェックと荷物検査もさせるけど、何も出てこない。警察に行こうがカメラに映ってないし、そもそも警察って、そういう学生の揉め事とかにあんまり介入したくないみたいで、たとえ来たとしてもやる気がないんだよ。
被害者にも『どうします? 一応被害届出します?』みたいな感じで。だから、騒がれても大ごとになったことはないね~」
わいせつ行為はもちろんだが、財布を盗むという行為も許しがたいもの。だが、「大学生は窃盗なんてみんなしてるよ」と話すのは、都内私立大学出身のAさん(26歳)だ。
「みんなやっている」は大袈裟だが、今年4月には「短期大学」と名乗る窃盗グループを作って約370万円を荒稼ぎした、私立大学生2人が逮捕された。また、数多くの大学で「キャンパス内での盗難が増えているので注意」という警告がHPに掲載されており、窃盗をする学生が増えていると予想される。
前出のAさんは大学在学中、表向きはイベントサークル、裏では「窃盗同好会」というグループの副部長を務めていたと話す。その団体の実態について聞いた。
クラブイベントで財布を7~8個盗むよ
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