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ミスター慶応の仲間2人が逮捕。学生に広がる窃盗の凶悪手口を、窃盗サークルOBが明かす

軍手はNG。財布はホームレスに渡す

「とはいえこっちも最低限の警戒はしていて、まず盗むとき軍手はダメにしてた。軍手って、モノによっては編み目が雑で、指紋が付く可能性もあるから。厚手の手袋が基本だね。  あと、金を抜き取った財布を持ち帰るのはダメだし、街のゴミ箱に捨てるのは論外。防犯カメラで必ず見つかるから。じゃあどうするのかといえば、俺たちの団体では財布をホームレスに渡すっていう方法を使ってたね。 土手 彼らに3000円くらい掴ませておけば、適当な方法で処分してくれるんだよね。ちなみにこれは、新宿とかの防犯カメラだらけの繁華街ホームレスじゃなくて、河川敷とかに住み着く奴らね。土手にはカメラはないし、渡した証拠さえ無ければ問題なし。  というか、ホームレスは金さえ渡せば口が堅いから、バレることはないよ。ちなみに俺の大学では、荒川のホームレスを使ってて、他の大学の奴らとかち合ったこともあるから、結構常識だと思うよ(笑)」

罪悪感はない

 窃盗常習犯だったAさんだが、当時罪悪感はなかったのだそう。 「そもそも犯罪と思ってなかったね。警察にバレさえしなければOK。バイトするのが面倒で、でもカネが欲しいからやってたっていうだけ。まあ今考えるとバカだったとは思うけど、若気の至りかな。さすがに職場ではやってないからね!(笑)」  Aさん曰く、現在もその団体があるかは不明とのことだが、いまだに「風俗嬢の財布をパクッた!」などという後輩の武勇伝は耳にするそう。自ら吹聴してしまうあたり、大学生にとって窃盗が「単なる軽はずみな行為」の一つとなっていることが分かった。  最近、わいせつ行為をはじめ大学生が起こす事件が後を絶たないが、これらの犯罪も、加害者側からしたら「軽はずみ」のつもりなのかもしれない。全国の大学で、何が犯罪なのかについての授業を必修科目にした方がいいかもしれない。<取材・文/ロケット梅内>
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