ロゴを主張するTシャツやキャップもNG
鈴木:ほかに、おじさんが身に着けていて違和感を覚えたモノはありますか?
坂田:私は、腕時計や財布など、一発でどこのブランドのものかわかっちゃう「モノグラム柄」がイヤ。成り金っぽく見えるし、意外と難しいアイテムなんですよね。
栗田:「レオンおじさん」も、東京の一部の港区女子にはウケるかもしれないけど、決して王道のモテ方ではないと知ってほしい。
三国:Supremeやアバクロなどの有名ブランドで、ロゴを主張するTシャツやキャップもNG。ブランド名は主張するんじゃなくて、「気づいたら高級ブランド」くらいが嬉しくないですか?
鈴木:無地シャツなのに、脱いだらラルフローレンのタグ、とかだとテンション上がりますね。ちゃんといいもの着てるんだなって。
栗田:ロゴや追加アイテムで加点評価を狙うより、失敗のないアイテム選びで減点されないほうが重要。女性は「おしゃれ度」よりも、「違和感のなさ」をチェックしているような気がします。
坂田:今の若い女のコたちは「シンプルすぎるくらいシンプル」なファッションを男性に求めてるんですよね。だからロゴアイテムとかハットなどの「プラスワン」なアイテムは入れないほうが女性ウケはいいのかも。
鈴木:そうかもね。そういう意味では、例えば「クロムハーツおじさん」のネックレスとかも、ブランド主張の強さと古くささの二重奏でイヤですもん。でも、それなら逆に「許せるブランド」ってどういうブランドでしょうか?
三国:私は「ナチュラルおじさん」が好きなんですよ。素材感のよさとかにお金をかけてほしくて、ブランドで言うと「マーガレット・ハウエル」とかを着ていてほしい。
坂田:私は「トラッドおじさん」が好きだから、夏は「ラコステ」、冬は「バーバリー」が嬉しい。
栗田:おじさんに限らず、若者だとしてもそのくらいブランド感の主張の薄いファッションのほうが好感を持てますよね。
鈴木:普段はスーツファッションの人ほど、私服に気合が入りすぎるとイタく見えるから、「オフィスでも使えるな」くらいの感覚で選べば失敗がなさそう。
栗田:基本的に若者っぽいカジュアル服をそのまま着こなそうとするよりは、落ち着いていってほしいですもんね。オフィスカジュアルは無難で正解ですね。