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早死にしないための3か条…人間ドックは広く浅くしかチェックしてない

三大疾病に罹りにくい体をつくるには?

 続いて三大疾病に罹りにくい体をつくるにはどうすればいい? 川井氏は次のように解説する。 「動脈が狭まり血流がストップする原因の一つに“脂”があります。特に焼き肉やモツ類などの脂っこいものばかり摂取している人は危険。健康診断で『悪玉コレステロールが高い』『善玉コレステロールが低い』『血糖値が高い』と注意されたら食習慣を見直しましょう。おすすめはオメガ3系脂肪酸が豊富なイワシ、サンマ、アジなどの青魚を摂ることです。体をクリーニングし、血栓をつくりづらくする効果が期待できます」  また、食べ物や飲み物を熱いまま摂ると「口の中や食道の粘膜が傷つき、食道がんと食道炎のリスクが高まる」という報告も多い。さらに、夏と違って水分摂取を怠りやすい季節にも落とし穴が……。 [早死にしない]生き方「脳梗塞は脱水状態の時に起きやすいので、小まめな水分補給が必須です。目安は、2リットルボトルを一日2本。一方の脳内出血は、塩分の過剰摂取で引き起こされます。“減塩”も心掛けて」(村山氏)

身体活動量が高いと、がんリスクは低下

 もちろん運動習慣も重要だ。免疫力が高まるだけでなく、ストレス解消にもつながるため、心身のバランスを保つ上でも役立つ。 「ただし、激しいスポーツや筋トレといった無酸素運動は三大疾病の予防には効果はなく、急な運動は危険な場合も。むしろ、軽いウォーキングを30分以上、週2日やれば十分。それだけでリスクを大幅に下げられます」(及川氏) [早死にしない]生き方 実際、国立がん研究センターの研究報告でも、身体活動量が高い男性ほど、がんになるリスクは低下。部位別に見ると、結腸がん、肝がん、膵がんのリスクが低くなることがわかっている。 「年齢を重ねるにつれて動脈硬化は進行します。適度な運動、寝不足の解消などで、生活習慣病を予防することが、大病の予防にもつながるのです」(村山氏)
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体が発するシグナルとは?
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