R-30

たかが「上司との衝突」で人生ダメにしないための処世術

 負け組50代の衝撃。順風満帆な30代から40代にして人生の坂を転げ落ちてしまった人々のエピソードからは、昨今繰り返される「キャリアアップ」、「キャリアデザイン」という言葉の意味を改めて考えさせられる。負け組50代へのリスク「人間関係」で失敗しない生き方とは?

負け組50代]の衝撃

上司に堪えられなくても会社で生き残る方法とは?


 負け組50代への最大のリスクは上司や経営陣との衝突だ。同期トップで東レの取締役にまで上り詰めた作家の佐々木常夫氏は、「有能な同僚が人間関係で次々に脱落していった」と振り返る。

「自分より遥かに優秀で次期取締役と目された人間が2人いましたが、職場への不満から転職し、そのままフェードアウトしていきました。彼らは自他ともに評価が高く、それゆえ会社と衝突したわけですが、僕からすると“自己愛”が足りなかったと思うのです」

 自己評価が高い人間ほど上司に反発するものだが、彼らに「自己愛が足りない」との意味は?

「本当に自分を愛して、幸せになりたいと思うなら、嫌な上司、無能な上司を含めて、どうすれば自分に都合よく動かせるかを考えるはずです。そんな上司はどの職場にもいて、会社は理不尽が前提ですから、その中で幸福を最大化する努力をすべき。上司に変わってほしいと期待するのではなく、『自分が幸せになる勇気』をもって、自分のことだけを考えればいい」

 期待するからこそ不満が生まれる。どうしても貫きたい信念や我慢ならない不満があるならば、さらに上の上司に偶然の立ち話を装って進言するなど、モメる以外の立ち回り方も浮かんでくるはず。

「そんな自分も取締役になって慢心したのか、『お言葉ですが……』と社長に進言して左遷されましたが(笑)。ただ、自分が作家としてベストセラーを出したら、突然飲みに誘われて和解しました。人間、そんなものですから、職場が一緒というだけの上司とは、さらりと付き合えばいいんですよ」

 シビアに幸せを追求すれば、モメて辞める以外にも道はあるのだ。

【佐々木常夫氏】
東京大学経済学部卒。佐々木常夫マネージメント・リサーチ代表。著書に『40歳を過ぎたら、働き方を変えなさい』(文響社)など多数

<取材・文/週刊SPA!編集部>
― [負け組50代]の衝撃 ―


ハッシュタグ




おすすめ記事