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「転職・独立」で失敗しない50代の戦略とは?

 負け組50代の衝撃。順風満帆な30代から40代にして人生の坂を転げ落ちてしまった人々のエピソードからは、昨今繰り返される「キャリアアップ」、「キャリアデザイン」という言葉の意味を改めて考えさせられる。負け組50代へのリスク「転職・独立」で失敗しない生き方とは?

負け組50代]の衝撃

転職・独立に踏み切っても失敗しない戦略とは?


 転職と独立もまた、負け組50代への転落要因。だが、人事コンサルタントの曽和利光氏によれば、ロスジェネ世代が転職・独立を志向するのは、致し方ないことだという。

「彼らは成果主義に巻き込まれた最初の世代。『能力×モチベーション×行動×ラック(運)』で決まる成果とは、裏を返せば、能力が高くても環境に恵まれない人材を切り捨てることにも繋がり、決してフェアではありません。それゆえ、不満がたまり、やりがいが奪われる側面もあるのです」

 だが、“やりがい”を求めて会社を飛び出しても、世間は厳しい。そこで、リスクを減らすには会社を飛び出す前の根回しが重要だと曽和氏。

「まずは、自分のいる部署で役職の高い順にじっくりと相談する。少なくとも3か月くらいは必要で、そこまで腹を割って話せば、上司が自分のサポーターになってくれます。

 一方で、今は権限移譲やコンプライアンス遵守が進み、現場担当者が決裁権を持つケースも少なくないので、年下の現場担当者と上司・部下を超えたフラットな関係性を築いておくべき。こうした“退職活動”こそ、将来の明暗を大きく左右します」

 つまり、転職・独立後に古巣とうまく付き合えるかどうかが、勝ち組への分かれ道となるのだ。

「また、転職する場合は、業界を少しずらすか、スタートアップや前職よりも規模の小さい会社など、角の立たない転職先を選ぶのが秘訣です。同業のライバル企業に移る場合は、前職からの人脈は完全に切れる覚悟を持ちましょう」

 さらに、業務委託という形で前職と関わる場合は、「あくまで保険」ということを忘れずに。

「収入は安定しますが、社員ではありません。そこにあぐらをかいていると契約を切られた瞬間にジリ貧。負け組に転落しますよ」

【曽和利光氏】
人材研究所代表。採用や組織人事のコンサルティングが専門。著者に『コミュ障のための面接戦略』(星海社新書)など

<取材・文・撮影/週刊SPA!編集部>
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