仕事

入社2週間で会社を見切った新入社員…それぞれの理由とは?

親会社と子会社…階級社会に絶望

「入社式でいきなり差別をされたような……階級社会を目の当たりにした気がしました」  立教大学を卒業後、都内の大手放送局子会社に就職した佐々木唯人さん(仮名・22歳)。大手マスコミを数社受けたが全滅し、内定を勝ち取った関西地方のローカル放送局と現職場で最後まで悩み、就職を決めた。  子会社でも、実力さえあれば仕事はなんでもできる、立場なんて関係ない、場合によっては親会社に転属なんてこともある――。採用が決まった後、会社の役員にこう囁かれ、明るい未来に奮起を誓ったものだったが、現実は違った。 「多少わかっていましたが、親会社採用の人たちと、我々子会社社員の待遇がこうまで違うのかと。まず、入社式では座る位置が違う、椅子の素材まで違いましたね。親会社の新入社員からは『頑張って俺たちをサポートしてほしい』などと真顔で言われて。給与はスタートと同時に1.5倍くらいの差がある。ボーナスも、いきなり3倍近く差がある。  親会社組は適性試験、面談、セミナーへの参加など手厚い待遇ですが、我々なんていきなり現場に配属されて、右も左も分からないところにどやされる。歓迎会も、僕らはビール一杯250円の安居酒屋でしたが、親会社組は一人あたま8000円もする高級バルだったそうです」 階級社会 親会社組には、大学時代に知り合った別の大学出身の友人もいる。友人とは、メディアについて熱く語り合った仲で、マスコミ志望者向けの勉強会やセミナーにも多く参加した。そんな友人が、4月以降いきなり“上から目線”になったことにも、大きなショックを受けた。 「親会社組も大変だよ、現場実務に加え、人事や総務的なことも考えなきゃいけない。お前たちは純粋にテレビ番組だけ作っていればいいけど、お前らが仕事ができるような環境を、俺たちが作らなければならないって。いきなり選民思想丸出し、上級国民にでもなったかのような言いっぷりに、もう二度とこいつとは口を聞かないと決めました」
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