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平成プロ野球ベストナイン総選挙・先発投手編。2位にマー君、1位は…

<平成プロ野球「ベストナイン」総選挙・先発投手編>

1位 松坂大輔(’99~・中日ほか)121点 2位 田中将大(’07~・ヤンキースほか)106点 3位 野茂英雄(’90~’08・ドジャースほか)92点 4位 斎藤雅樹(’83~’01・巨人)73点 5位 ダルビッシュ有(’05~・カブスほか)57 点 ※採点ルール 平成期に現役で活躍した選手を対象に、下記の採点者が、投手(先発・中継ぎ・抑え)、捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、外野3枠、指名打者の各ポジションごとに、1~5位までを選定(2~5位は任意)。1位5点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点の総合点でランキングを作成した。 ●採点者一覧(順不同・敬称略) 野村克也/張本勲/福本豊/金本知憲/立浪和義/村田兆治/赤星憲広/川崎憲次郎/松中信彦/山﨑武司/江本孟紀/浅尾拓也/愛甲猛/新垣渚/井川慶/池山隆寛/石井丈裕/石井浩郎/伊藤義弘/遠藤一彦/大友進/岡本篤志/篠塚和典/西崎幸広/川口和久/牛島和彦/岡本真也/小関竜也/加藤康介/加藤大輔/加藤哲郎/金石昭人/亀山つとむ/川又米利/小早川毅彦/斉藤和巳/佐々木誠/潮崎哲也/豊田清/鈴木尚典/小林雅英/鈴木健/角盈男/攝津正/副島孔太/梵英心/高木大成/高橋智/武田一浩/立川隆史/中西清起/仁志敏久/西山秀二/野口茂樹/野口寿浩/橋本将/初芝清/桧山進次郎/平井光親/福盛和男/藤田宗一/藤田太陽/古木克明/前田幸長/水口栄二/山村宏樹/吉田修司/渡辺俊介/金村義明

地から伸びてくる直球。松坂の球は打てない!

 先発部門で1位となったのが、甲子園で春・夏連覇の立役者となった平成の怪物・松坂大輔。 「平成を背負えるスター性という部分で1位に選出。高校を出てすぐにあれだけの活躍をし、メジャーでもしっかり成績を残すなんてのは並大抵ではない」(金本知憲)。  また、多くの対戦経験を持つ元ソフトバンクの松中信彦は「力と力の勝負ができた唯一の投手。抑えられて悔しいんだけど、気持ちよかったですね」と当時を振り返る。  同じく、近鉄時代、ルーキーの松坂と対戦した石井浩郎は「ワンバウンドするくらいの角度から、唸るようにストライクゾーンに伸びてくる。ほかのピッチャーとは球筋が全然違い、これは打てないなと思いました」と語る。

 2位は田中将大。楽天時代、監督として接し、「マー君、神の子、不思議な子」の名言を残した野村克也はマー君を1位に推した一人だ。 「スライダーがとにかく良かった。普通はストレートの速さが基準になるんだけど、マー君だけはスライダーを見て『このスライダーはプロで通用する』という思いで使ったんです。伊藤智仁と重なるところがあった」と、新人時代にしてその規格外ぶりを賞賛。 「1試合のなかでのマネジメントがしっかりできる。相手打者や場面に応じて投球に強弱をつけられる」(山﨑武司)など、投手としての完成度の高さが評価された。

 3位は日本人メジャーリーガーの草分け的な存在である野茂英雄。 「真っすぐとフォークだけで勝負できる。衝撃を受けました」(潮崎哲也) 「野茂の凄さはフォークボールのコントロール。空振りを奪うフォークとストライクを取るフォークを投げ分けていたから三振を量産できた」(西崎幸広)  4位は平成初期の巨人のエース・斎藤雅樹。  池山隆寛は「サイドスローで140㎞後半のストレートを投げるピッチャーは斎藤さんだけ。実際に対戦してきた中でナンバーワン」と語る。 「投手の分業制が確立した今、斎藤に並ぶ選手は出てこないだろう」(張本勲) 「彼こそが最後のエース」(江本孟紀)  と、2年連続20勝、11連続完投勝利という先発完投の美学を評価する声も多かった。  5位はダルビッシュ有。 「彼のスライダーは膝元で消える」(立浪和義) 「カットボールやツーシームのような『速い変化球』は打者が練習する機会もなく大きな武器」(篠塚和典)  と、多彩な変化球に脱帽する声が多数上がった。 ― 平成プロ野球[ベストナイン]総選挙 ― 取材・文/週刊SPA!編集部
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平成&令和 プロ野球ベストナイン総選挙

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