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人気キャバ嬢は地元も「売り物」にする、その理由は?/歌舞伎町10億円女社長

故郷の広島が大嫌いだった私の過去

 今から22年前に上京してきたばかりのとき、私は故郷の広島が大嫌いでした。キャバクラでお客様に「広島出身なの?」と聞かれるたびに、とてもバカにされているような気持ちになっていました。  広島を捨てて東京に出てきたという思いも強かったし、広島の方言を指摘されるたび、なんだか恥ずかしくて、私の中から広島をすべて消し去りたい、とにかく一日もはやく「東京の人になりたい」と強く願っていました。  上京してから5年が経ち、広島に帰省していたときに友達に会いました。  今は広島に帰ると広島弁に戻りますが、当時は「東京の人になる!」という強い思い入れからなのか、久しぶりに会った広島の友人に「東京の人になったこと」を自慢したかったのかわかりませんが、広島に帰ってもなるべく広島弁を出さないようにしていました。

「広島の人」「東京の人」と呼ばれたこと

広島 語尾を方言なら「◯◯したんじゃけどね、◯◯なんよ」というところを、わざわざ「◯◯したんだけどさ、◯◯だよね」と東京弁(関東弁)に変換してしゃべっていると、しばらくして友人にぽつんと言われました。 「あんたはすっかり東京に染まってしもうて…。あんたはもう、広島捨てたんじゃね」  東京ではどんなに頑張ってもいまだにイントネーションが抜けなくて、「西のほう」とか「広島」と言われ、いつまでたっても「東京の人」になりきれなかった私がいました。しかし、広島に帰ったらあっさり「すっかり東京に染まった」なんて認められ、本来はすごく喜ぶべきことなのに、なんだかとても複雑な気持ちになりました。  東京では、いまだに広島の人。広島では、もう東京の人。  結局、わたしはもう、「広島の人」でも「東京の人」でも、どっちでもなくなってしまったのだとはじめてわかりました。自分の存在意義がなくなってしまったようでなんだか悲しい気持ちになりまったのです。そして、気づきました。
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歌を歌うときは広島出身の歌手を選んでいた
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