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人気キャバ嬢は地元も「売り物」にする、その理由は?/歌舞伎町10億円女社長

歌を歌うときは広島出身の歌手を選んでいた

 私がこれから東京で生きていくとして、どれだけ年数が経ったとしても、完全に「東京の人」になれることはなくて、東京では永遠に「広島の人」だということ。でもなんだか逆に吹っ切れました。  それから東京に帰ったあとは、もう「東京の人」に無理してなろうとはせずに、個性のひとつとして「広島」を売り物にすることに決めました。ちょうどその頃、個性の確立に悩んでいた時期だったこともあります。  キャバクラでお客様になにか送るときは、必ずカープのロゴのはいったお菓子か、もみじまんじゅう、地酒の「酔心」、名産の牡蠣、お好み焼き……。  歌を歌うときは広島出身の歌手。「奥田民生」「吉川晃司」「矢沢永吉」「浜田省吾」…。そうやっていくうちに、東京で、キャバクラで、わたしは「広島の人」として認知され、徐々に売れるようになっていきました。

地元を売り物にする=個性を確立する

内野彩華

内野彩華

「個性を確立する」ということは、わかりやすいのが大事です。  例えば、広島にいたらそんなに宮島に行きません。牡蠣やお好み焼き、もみじまんじゅうだってそんなに食べない。カープもたいして興味がなかったけど、東京からみたら広島の象徴は宮島、お好み焼き、カープです。  同じように、日本にいたら、そんなに着物は着ないし、富士山にも登らないし、紅葉も見に行かないかもしれません。でも、世界から見たら日本の象徴は、やっぱり着物、富士山、紅葉なのです。 「地元を売り物にする」という方法は、個性を確立するのに迷ったとき、案外使えるかもしれません。 <TEXT/内野彩華>
新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中

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