スポーツ

台場に完成した東京五輪会場の問題点。強烈な日差しが観客を襲う

過酷な日差しに耐えるための準備は必須!

 ただ、南東向きに設置されたグランドスタンドは遮るもののない解放感によって、絶え間なく直射日光にさらされています。VIP席には屋根があるとは言え、日陰となるのはスタンド上部だけで、基本的にほぼ全域が日光を浴びる状態。僕も暑さには強いタイプなのですが、本番ではかなり準備して臨まないといけないなと思いました。 「スルメを干す台にずっと乗せられている感じ……」  あらかじめ用意された日陰は少なく、周辺地域にエアコンの効いた屋内はほとんどなく、具合が悪くなってもすぐにお台場には戻れない。水分と塩分、そしてなるべく日差しを浴びないように帽子や日傘、タオルなどの準備は欠かせないものとなるでしょう。現地には何も助けになるものはない、くらいの覚悟で臨むべき場所です。

選手たちは暑さに負けず奮闘(選手は1レース5分くらいで裏に引っ込むからわりと元気……

国旗を描いたオールが翻り、日本代表の艇も一目瞭然

海からの照り返しを受けるカメラマンが一番つらそう

 ボート競技では2000メートルの距離を漕ぎ、その早さで競います。2キロありますから、どこかの1地点から全部を観戦することはできません。以前の観戦では僕もスタートからゴールまでを何往復かしながら見守ったものです。しかし、改めて7月・8月という時期を考えると、動き回るのは少し厳しいかもしれません。とにかく暑いので……。  本来なら勝負の決着がつくゴール手前のあたりで見守りたいところですが、そのあたりは恒設・仮設のスタンドになることを考えると、コース中間あたりの岸辺沿いにあるさきほどの芝生………C席自由席(立見)で見守るのがよいかもしれません。そこでしたら位置取りを変えることで、日傘を差す程度の融通は利くでしょう。  グランドスタンドの座り心地は確かによいのですが、日傘を広げるのはやはり気が引けます。その点、「立ち見の自由席」ならば、ゴザでも敷いて日傘を広げれば、気持ちいい観戦もできるはず。小池都知事オススメの笠みたいな帽子をお持ちの方はグランドスタンドへ、普通の日傘の方は立見の自由席へ。そんな住み分けができるといいのではないでしょうか。どの道1か所では全部は見られないわけですし、グランドスタンドのチケットを持っていても、ここぞというレース以外は立見席に退避していてもいいくらい。  とにかく日陰、日陰に居ることが何よりも重要となる会場です。冷却剤や塩飴よりもまず傘、あるいは笠を持っていってください!

帰りのシャトルバスを待つ際も長い待機列を太陽がまぶしく照らす

テントのなかに入ったら、救いのミストシャワーが!

 ていうか、このミストシャワーとテントを全域につけておいてもらえると助かります!  あと持ってくるのを忘れた人のための笠屋も!
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